ナカヤマフェスタ
(C)JRA
重賞競走
- '10 宝塚記念 G1
- '09 セントライト記念 Jpn2
- '08 東スポ杯2歳S Jpn3
プロフィール
- 父: ステイゴールド
- 母: ディアウィンク
- 品種: サラブレッド
- 性別: 雄
- 毛色: 鹿毛
- 生年月日:2006年04月05日
母馬所有者: 新井牧場
- 生産牧場: 新井牧場
- 産地: 北海道勇払郡むかわ町
(C)JAIRS
Catch up with Your Old Heroes
今、あの馬はどうしてる?
北海道浦河郡浦河町のうらかわ優駿ビレッジ「AERU」で引退名馬として繋養を始めました。
情報提供者:JAIRS
Location & Conditions for Visitors
繋養者・見学条件
(C)JAIRS 撮影日 2015年10月22日
- 繋養展示場所
- 〒057-0171 北海道浦河郡浦河町西舎141~40
-
- うらかわ優駿ビレッジ「AERU」
- TEL
- 0146-28-2111
- 展示時間
- 07時30分~16時00分
- 見学申込方法
- 連絡不要 直接訪問可
- 見学方法
- 自由見学
- 厩舎内への立ち入り
- 可
- 備考
- 直接訪問可能ですが、目的の馬が展示されていないこともあるので直接連絡にて確認してください。
Race Record
競走成績
着順 |
日付 |
レース名 |
競馬場 |
芝ダ |
距離 |
1 |
2010年06月27日 |
宝塚記念 G1 |
阪神 |
芝 |
2200 |
1 |
2009年09月20日 |
セントライト記念 Jpn2 |
中山 |
芝 |
2200 |
1 |
2008年11月22日 |
東スポ杯2歳S Jpn3 |
東京 |
芝 |
1800 |
2 |
2010年10月03日 |
凱旋門賞 |
|
芝 |
2400 |
2 |
2010年09月12日 |
フォワ賞 |
|
芝 |
2400 |
2 |
2009年01月18日 |
京成杯 G3 |
中山 |
芝 |
2000 |
4 |
2009年05月31日 |
日本ダービー Jpn1 |
東京 |
芝 |
2400 |
1 |
2010年04月24日 |
メトロポリタンS オープン |
東京 |
芝 |
2400 |
年 |
主催者 |
レース回数 |
1着 |
2着 |
3着 |
着外 |
賞金 |
2008年 |
中央 |
2 |
2 |
0 |
0 |
0 |
39,518,000 |
2009年 |
中央 |
6 |
1 |
1 |
0 |
4 |
94,448,000 |
2010年 |
中央 |
3 |
2 |
0 |
0 |
1 |
159,277,000 |
合計 |
中央 |
11 |
5 |
1 |
0 |
5 |
293,243,000 |
合計 |
仏国(海外) |
4 |
0 |
2 |
0 |
2 |
952,100 |
Stories
コラム
2025年6月 ~ナカヤマフェスタとの再会~
中央競馬の上半期を締めくくる〝春のグランプリレース〟宝塚記念は、暮れに行われる有馬記念同様に、ファン投票によって出走馬が決定されるレースです。過去の勝ち馬にはディープインパクトやオルフェーヴル、リスグラシューやイクイノックスなどが名を連ねており、そうした実績が認められ、2011年から優勝馬には米国で行われるブリーダーズカップ・ターフへの優先出走権が付与されるようになったほか、2019年からは豪州で行われるコックスプレートの優先出走権も付与されています。まさに世界への扉といったレースです。
2010年の凱旋門賞で、その年の英国ダービー馬ワークフォースをアタマ差まで追いつめたナカヤマフェスタもまた、宝塚記念優勝によって世界へと羽ばたいた1頭です。
むかわ町の新井牧場で産声を上げたこの馬は、2歳11月に美浦の二ノ宮敬宇厩舎からデビューして新馬、東京スポーツ杯2歳Sを連勝して、いわばエリート街道を歩み始めますが、期待が膨らんだ3歳クラシック三冠競走は不完全燃焼のまま。しかし、4歳春のメトロポリタンSを勝って挑んだ宝塚記念ではファン投票は43位、18頭立て8番人気という低評価を覆してG1ウイナーの仲間入りを果たし、凱旋門賞での好走に繋げました。
その後、現役を引退したナカヤマフェスタは2012年から父ステイゴールドも過ごす日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種雄馬生活をスタートさせますが、思うような活躍馬に恵まれず6年目シーズン終了と同時にシンジケートは解散。しかし、残された産駒ガンコの活躍により、2019年から新ひだか町のアロースタッドで種雄馬生活を再開させます。種雄馬復帰を果たしてからの約5年間は、種付け頭数としては決して恵まれたものではありませんでしたが、見学期間中などは多くのファンに迎え入れられ、きっと幸せだったに違いありません。
そんな数奇な運命をたどったナカヤマフェスタが浦河町の優駿ビレッジAERUへと移動してきたのは2023年。ナカヤマフェスタ17歳秋の事でした。
「ステイゴールドの産駒でもあり、最初は凄く身構えていました」と、照れたような表情で当時を振り返ってくれたのは、乗馬課チーフの渡邊さんでした。馬が好きで、馬の専門学校を卒業後、ここ優駿ビレッジAERUのスタッフとして、たくさんの馬たちとともに多忙な日々を過ごしている方です。
「でも、移動してきたナカヤマフェスタは、こちらが拍子抜けするくらいにとても穏やかで、扱いやすい馬でした」と現況を話しながら、放牧地へと案内してくれました。
現在は朝7時半から午後2時くらいまでが放牧時間だそうです。以前、マイネルキッツと同じ放牧地にいたこともありますが、現在は1頭だけで放牧されています。
「ナカヤマフェスタは、他の馬に対して友好的な態度を見せることが多いのですが、マイネルキッツは馬見知りするタイプで、1頭で放牧した方が緊張しなかったため、分けました」と、その理由を教えてくれました。AERUでは、以前から功労馬同士の相性を探り、馬たちの心身が落ち着くような環境づくりに努めているそうです。
そんなナカヤマフェスタには幅広い年齢層のファンがいます。
「現役時代からファンという方はもちろん、バビットなどの産駒を一緒に応援してくれる方。それから、ウマ娘にもなっているため、ウマ娘を見て馬に興味を持ってくれた方も多く来場されます」との事で、訪れる多くの方々の目と心を楽しませているそうです。
「基本的に、頭の良い馬です。例えば治療中などはじっとしていますし、人間の指示に対する理解力は高いと思います」。そんなナカヤマフェスタも19歳。
「総じて言えば元気です。ただ、年齢に応じた変化もあるため、人間がしっかりとケアしてあげることが必要」と言います。
とくにナカヤマフェスタの場合は汗をかきやすい体質とのこと。冬場、馬服を着せると汗をかいてしまう事もあるそうで
「これからの季節は、馬にストレスを与えず、のびのびと過ごしてもらうことは当然ですが、水分補給などのケアもしっかりと行っていきたい」と話してくれました。
「ここには4頭のGⅠホースほか、たくさん馬がいますし、これからの季節はトレッキングなどもお楽しみいただけると思います。そんな馬たちに会いに来てくれたら嬉しいです。私たちもファンの方々が来たいと思えるような企画を考えていきますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします」と意欲を見せてくれていますので、発表を楽しみにお待ちください。
残されたナカヤマフェスタの産駒は2025年現在1歳世代と2歳世代に1頭ずつ。こちらも応援、どうかよろしくお願いいたします。
*優駿ビレッジAERUでは、見学時間の厳守を呼び掛けています。放牧地の入り口には注意事項が書いてありますので、それを守っていただきますようお願いします。また、競走馬のふるさと案内所では、現在、熊本県および北海道十勝管内(帯広市・清水町)において報告されている馬インフルエンザの感染拡大防止のため、牧場見学の自粛を呼び掛けています。馬たちの健康を守るため、どうぞよろしくお願いいたします。