重賞競走
'09 天皇賞(春) G1
'10 日経賞 G2
'11 ステイヤーズS G2
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 2009年05月03日 | 天皇賞(春) G1 | 京都 | 芝 | 3200 |
1 | 2010年03月27日 | 日経賞 G2 | 中山 | 芝 | 2500 |
1 | 2011年12月03日 | ステイヤーズS G2 | 中山 | 芝 | 3600 |
2 | 2010年05月02日 | 天皇賞(春) G1 | 京都 | 芝 | 3200 |
2 | 2009年03月28日 | 日経賞 G2 | 中山 | 芝 | 2500 |
2 | 2008年08月31日 | 新潟記念 G3 | 新潟 | 芝 | 2000 |
2 | 2008年11月24日 | 福島記念 Jpn3 | 福島 | 芝 | 2000 |
3 | 2008年07月13日 | 七夕賞 G3 | 福島 | 芝 | 2000 |
5 | 2009年12月27日 | 有馬記念 G1 | 中山 | 芝 | 2500 |
1 | 2006年09月30日 | 恵庭岳特別 500万下 | 札幌 | 芝 | 2000 |
1 | 2007年09月22日 | 恵庭岳特別 500万下 | 札幌 | 芝 | 2000 |
1 | 2007年11月18日 | 神奈川新聞杯 1000万下 | 東京 | 芝 | 1800 |
1 | 2008年02月04日 | 早春S 1600万下 | 東京 | 芝 | 1800 |
2 | 2006年02月11日 | セントポーリア賞 500万下 | 東京 | 芝 | 2000 |
2 | 2007年02月03日 | 立春賞 1000万下 | 東京 | 芝 | 1800 |
2 | 2007年03月24日 | 鹿野山特別 1000万下 | 中山 | 芝 | 1800 |
2 | 2007年09月09日 | 利尻特別 500万下 | 札幌 | 芝 | 1800 |
3 | 2006年10月28日 | 精進湖特別 1000万下 | 東京 | 芝 | 2000 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
2005年 | 中央 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5,000,000 |
2006年 | 中央 | 5 | 1 | 1 | 1 | 2 | 19,721,000 |
2007年 | 中央 | 11 | 2 | 3 | 0 | 6 | 48,523,000 |
2008年 | 中央 | 7 | 1 | 2 | 1 | 3 | 76,834,000 |
2009年 | 中央 | 8 | 1 | 1 | 0 | 6 | 195,694,000 |
2010年 | 中央 | 4 | 1 | 1 | 0 | 2 | 128,248,000 |
2011年 | 中央 | 5 | 1 | 0 | 0 | 4 | 74,818,000 |
2012年 | 中央 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 |
2013年 | 中央 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 | 8,200,000 |
合計 | 中央 | 52 | 8 | 8 | 2 | 34 | 557,038,000 |
新千歳空港から車で約2時間半。
札幌からなら車で約3時間。
馬産地東部に位置する『うらかわ優駿ビレッジAERU』は、馬と自然とふれあえるやすらぎの里として1998年4月に開業した観光施設です。
早くから引退名馬を受け入れ、現在はオウケンブルースリ、スズカフェニックス、ナカヤマフェスタ、そして今回紹介するマイネルキッツが余生を送っています。
「横浜の根岸競馬記念公苑からこちらに移動してきたのは2023年6月です。
乗用馬として旅慣れている馬だったせいか、待ち構えていた私たちが拍子抜けするくらい初日から落ち着いていて、本当にスムーズな入厩でした。」
と教えてくれたのは太田篤志マネージャーです。
中学生くらいの時に家族で北海道を旅行中に馬の魅力に取りつかれたという太田さんは、高校を卒業後さまざまな経験を経て現在はここ『うらかわ優駿ビレッジAERU』でインストラクターとして働いています。
「馬には一頭一頭生活のルーティンがありますので、管理する上では彼らの生活のリズムを人間の都合で崩さないことを最大限に心がけています。」
そして一頭一頭しっかり観察し、その馬がどのような精神状態でどうサポートすれば良いかを考えているそうです。
現在マイネルキッツは、同じように昨年種雄馬を引退して秋に移動してきたナカヤマフェスタと同じ放牧地でゆったりとした時間を過ごしています。
この日のマイネルキッツは、放牧地で手綱を解かれるとまずゴロン。
そして再びゴロン。
せっかく手入れをしてもらっていたのにそれも台無しですが、体を震わせてとても気持ちよさそうです。
そして与えられた青草のもとへと近づくとひたすらそれを頬張ります。
そんな風に物事にあまり動じないマイネルキッツに対してどこか忙しないのはナカヤマフェスタ。
マイネルキッツが黙々と青草を食む横を行ったり来たり。
自分をアピールするかのようにだいぶ遅れてゴロン。
まるで『構ってちゃん』のように振る舞う姿は、GⅠ優勝馬であることを忘れさせてくれます。
そして、そんな何気ないやり取りにも2頭の関係性が浮き彫りにされているようです。
2頭を同じ放牧地に放す訳は
「馬はもともと群れで生活する動物ですから、仕事を終えた彼らに少しでも馬本来の行動を取り戻して欲しいという思いから。」
だそうです。
「季節などにもよりますが、どうしても1頭だと馬は運動不足になりがちです。
もちろん、馬同士にも相性がありますから、2頭を同じ放牧地に放すことが馬にとってストレスにならないよう細心の注意を払いますが、この2頭はお互い自分のテリトリーを持っていて依存しあうような仲ではないので1頭よりも2頭のほうが馬のためになると判断しました。」
同じ放牧地に2頭のGⅠ優勝馬。
ファンにとっては、そんな夢のようなシーンを現実のものとしてくれています。
3月下旬現在は朝8時から正午くらいまでが放牧時間です。
「ようやく雪が解け始めましたが、青草が生え揃うようになれば放牧時間を長くする予定です。
2頭とも外に出す時はとても嬉しそうにするのですが、雪の残る放牧地では、乾草を食べ終えてしまうとやることがないんですよ。」
と苦笑い。
そんなマイネルキッツには横浜時代からのファンがたくさんいるようで移動した際は、手紙のほか乗馬少年団の子供たちが描いた絵も届けられたそうです。
「これまではお礼を言う機会もなかったですが、本当に嬉しかったですし、身が引き締まる思いでした。
幸い、マイネルキッツ含めた4頭の健康状態に不安はありませんが、細心の注意を払って管理していきます。
浦河町は空港からの距離もあるので気楽に寄れる場所ではないかもしれませんが、時間に余裕ができたらぜひ会いにきてください。
それまではSNSなどを通して馬の情報を発信していきますのでそちらも楽しみにしていただければ嬉しいです。」
というメッセージを預かりました。