重賞競走
'99 朝日杯3歳S G1
'01 香港マイル G1
'02 Qエリザベス二世C G1
'03 Qエリザベス二世C G1
'00 NzT4歳S G2
'01 毎日王冠 G2
'00 アーリントンC G3
'01 北九州記念 G3
北海道浦河郡浦河町の「細道牧場」で繋養されいたエイシンプレストンは、7月29日に北海道浦河郡浦河町の「栄進牧場」に移動したとの連絡がありました。
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 1999年12月12日 | 朝日杯3歳S G1 | 中山 | 芝 | 1600 |
1 | 2001年12月16日 | 香港マイル G1 | HKG | 1600 | |
1 | 2002年04月21日 | Qエリザベス二世C G1 | HKG | 2000 | |
1 | 2003年04月27日 | Qエリザベス二世C G1 | HKG | 2000 | |
1 | 2000年04月08日 | NzT4歳S G2 | 中山 | 芝 | 1600 |
1 | 2001年10月07日 | 毎日王冠 G2 | 東京 | 芝 | 1800 |
1 | 2000年02月26日 | アーリントンC G3 | 阪神 | 芝 | 1600 |
1 | 2001年07月15日 | 北九州記念 G3 | 小倉 | 芝 | 1800 |
2 | 2001年11月18日 | マイルChS G1 | 京都 | 芝 | 1600 |
2 | 2002年11月17日 | マイルChS G1 | 京都 | 芝 | 1600 |
2 | 2002年10月06日 | 毎日王冠 G2 | 中山 | 芝 | 1800 |
2 | 2001年04月01日 | ダービー卿ChT G3 | 中山 | 芝 | 1600 |
3 | 2003年10月12日 | 毎日王冠 G2 | 東京 | 芝 | 1800 |
3 | 2001年08月05日 | 関屋記念 G3 | 新潟 | 芝 | 1600 |
4 | 2003年11月02日 | 天皇賞(秋) G1 | 東京 | 芝 | 2000 |
5 | 2000年11月19日 | マイルChS G1 | 京都 | 芝 | 1600 |
5 | 2002年06月02日 | 安田記念 G1 | 東京 | 芝 | 1600 |
1 | 2001年06月23日 | 米子S オープン | 阪神 | 芝 | 1600 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
1999年 | 中央 | 3 | 2 | 1 | 0 | 0 | 62,632,000 |
2000年 | 中央 | 5 | 2 | 0 | 0 | 3 | 104,975,000 |
2001年 | 中央 | 11 | 3 | 2 | 1 | 5 | 206,226,000 |
2002年 | 中央 | 5 | 0 | 2 | 0 | 3 | 81,116,000 |
2003年 | 中央 | 3 | 0 | 0 | 1 | 2 | 36,118,000 |
合計 | 中央 | 27 | 7 | 5 | 2 | 13 | 491,067,000 |
合計 | 香港(海外) | 5 | 3 | 0 | 0 | 2 | 24,600,000 |
年度 | 表彰情報 |
1999年 | 最優秀2歳牡馬 |
今回のコラムの主役は、1999年の朝日杯3歳ステークス(GⅠ)の覇者、エイシンプレストンです。
エイシンプレストンは1997年生まれの22歳。
出身はアメリカで、同世代にはクラシック馬のアグネスフライト、エアシャカール、シルクプリマドンナ、チアズグレイス、他にもG1馬アグネスデジタル、タップダンスシチーらがいます。
種雄馬としての同年齢には、キングズベスト、ジャイアンツコーズウェイ、スウェプトオーヴァーボード、フサイチペガサス、プリサイスエンドらがいる多彩な世代です。
競走馬時代は32戦10勝。
うち、海外で3勝をマークしました。
デビュー後2歳から頭角を現し、朝日杯3歳ステークス(現:朝日杯フューチュリティステークス)(G1)では、中団
待機から鋭い脚で差し切り勝ち。
その後も幾度と勝利を積み重ね、6歳暮れの香港カップ(G1)まで長く一線級で活躍しました。
得意としたのは、芝マイル~中距離で、特に香港とは相性が良く、アウェイの地ながらクイーンエリザベス二世カップ(G1)連覇や香港マイル(G1)を制しました。
引退後は種雄馬となり、ケンブリッジエルがJRA重賞で3着と活躍したものの、自身を超えるような産駒には恵まれませんでした。
2017年の種付けを最後に種雄馬を引退し、現在は引退名馬繋養展示事業の対象馬として助成を受けつつ、引退名馬として余生を送っています。
近況を紹介してくれたのは、栄進牧場の生産部門・副主任で、引退名馬も担当している高田久雄さんです。
「体調は良いです。
腹痛をすることもないし、冬でも馬服なしで元気に過ごしています。
一昨年まで種付けをしていたので、引退名馬となってからも去勢せずに雄馬のままです。人なつこくて、新人のスタッフでも触れるぐらいですよ。」
繋養先は、浦河町の上絵笛地区。
山奥の静かな場所で繋養されています。
放牧地の近くには絵笛川があり、厩舎は3、4年前に建てられた新しい厩舎です。
「この厩舎は、種雄馬や引退名馬の厩舎で、エイシンアポロンやエイシンデピュティらと一緒です。
日当たりの良い建物でして、雄馬用に馬房は広くしています。
エイシンプレストン自身は、引退名馬となりましたが、今でも、遠くにいる繁殖を見ると立ち上がることもあり、まだ雄としての本能は薄れていないようです。」
厩舎には、栄進牧場ゆかりの活躍馬がズラリで、それぞれの獲得賞金を足すと、何十億円にもなります。
豪華な顔ぶれの厩舎の中で、エイシンプレストンはリラックスした毎日を送っています。
「寒い時期でも、朝6時頃から夕方4時頃まで放牧しています。
いつも同じ放牧地で、1頭で放牧しています。
6月~8月はアブがいるので、暗いうちだけ放牧しています
現役時代は早々にG1を勝っただけでなく、古馬になっても長く活躍して、海外でも結果を出してくれました。
牧場にとっても特別な存在です。
同じ栄進牧場にいる引退名馬のエイシンサニーが32歳で健在なので、エイシンサニーを目標に長生きしてくれたらと思います。」
見学のファンは、全国から月に数組訪れているとのことです。
プレゼントとしてニンジンやお守りを持参する方もいるそうで、高齢となった今でもまるでスターホースのような暮らしぶりです。
今後もファンの皆さんのためにも、長生きして欲しいものです。