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ローズキングダム

プロフィール

父: キングカメハメハ
母: ローズバド
品種: サラブレッド
性別: 雄(セン)
毛色: 黒鹿毛
生年月日:2007年05月10日
母馬所有者: ノーザンファーム
生産牧場: ノーザンファーム
産地: 北海道勇払郡安平町

重賞競走

'10 ジャパンC G1

'09 朝日杯フューチュリティS Jpn1

'10 神戸新聞杯 G2

'11 京都大賞典 G2

'09 東スポ杯2歳S Jpn3

近況 2020年11月

のんびり元気に過ごしています。

所有者情報提供者:

MOVIE

繋養展示場所
〒059-2124 北海道沙流郡日高町庫富734
 
ヴェルサイユリゾートファーム
TEL
01456-2-5655
HP・SNS等
ヴェルサイユリゾートファーム
展示時間
09時00分~15時00分
休日
木曜日
見学申込方法
連絡不要 直接訪問可
見学方法
自由見学
厩舎内への立ち入り
制限有
備考
見学の際は、マナーを守ってスタッフの案内に従ってください
着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2010年11月28日 ジャパンC G1 東京 2400
1 2009年12月20日 朝日杯フューチュリティS Jpn1 中山 1600
1 2010年09月26日 神戸新聞杯 G2 阪神 2400
1 2011年10月09日 京都大賞典 G2 京都 2400
1 2009年11月21日 東スポ杯2歳S Jpn3 東京 1800
2 2010年05月30日 日本ダービー G1 東京 2400
2 2010年10月24日 菊花賞 G1 京都 3000
3 2010年03月21日 スプリングS G2 中山 1800
3 2011年01月16日 日経新春杯 G2 京都 2400
3 2011年04月02日 日経賞 G2 阪神 2400
4 2010年04月18日 皐月賞 G1 中山 2000
4 2011年06月26日 宝塚記念 G1 阪神 2200
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2009年 中央 3 3 0 0 0 103,834,000
2010年 中央 6 2 2 1 1 465,004,000
2011年 中央 8 1 0 2 5 116,830,000
2012年 中央 6 0 0 0 6 9,000,000
2013年 中央 2 0 0 0 2 0
合計 中央 25 6 2 3 14 694,668,000
年度 表彰情報
2009年 最優秀2歳牡馬

2023年12月 ~ローズキングダムとの再会~

北海道日高町にあるヴェルサイユリゾートファームが目指すのはファーストキャリア、そしてセカンドキャリア終えた競走馬たちにとっての終の棲家。『馬と人が安心して共存共栄ができるような場所』だそうです。その思いは多くの人たちの心に響き、今では20頭を超える馬たちがここで静かに余生を送っています。


そのきっかけとなったのが、今回ご紹介させていただくローズキングダムです。朝日杯フューチュリティSを制し、2009年のJRA賞最優秀2歳牡馬に選出。翌年の3歳クラシック三冠は皐月賞4着、ダービー2着、菊花賞2着とあと一歩のところで涙を飲みましたが、休むことなく敢然とジャパンカップに出走。2位入線ながらも1着馬の降着処分によりジャパンカップ史上初めての繰り上がり優勝馬となっています。


現役引退後は2014年から日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種雄馬となりましたが、怪我のためわずか5年で種雄馬生活にピリオドを打ち、以降はここヴェルサイユリゾートファームでサードキャリアを歩んでいます。


「この牧場のきっかけになった馬ですから1番の古株ということになります。ですが、年が明けてもまだ17歳ですから、ここにいる馬の中では若いほうですね。」
とローズキングダムを紹介してくれたのは白井健一さん。千葉県の乗馬クラブで馬の魅力に取りつかれ、1度は馬の世界から離れたものの、馬が忘れられずにここでスタッフとして働くようになったとのことです。


そんな白井さんはローズキングダムのことを
「プライドが高く、良くも悪くも良家のおぼっちゃま、って感じですね。」
と例えてくれました。


「特別大きな馬ではなく、他を圧するような迫力はありませんが、やはりオーラみたいなものを感じさせてくれる馬です。サラブレッドらしいサラブレッドで、皮膚が薄い馬。硬いブラシを嫌がるのはひとつの例えですが、スタッフに対しては自己主張することがあります。」


しかし、こんな一面も。
「決して媚を売るようなタイプではないのに、訪れるファンの皆様にはとても可愛がられています。賢い馬なので、自分の役割をしっかりと理解しているのかもしれませんね。」
と感心しています。


日が短い冬シーズンは午前6時30分頃から午後3時くらいまでが放牧時間にあてられていますが、そのほとんどを隣にいるタニノギムレット側で過ごしているそうです。現役時代は相まみえることがなかった2頭ですが、やはり選び抜かれたサラブレッド同士。どこか感じあうものがあるのかもしれません。


そんな2頭は、いがみ合ったり、けん制しあったりするというのではなく、お互いがお互いをリスペクトしあっているようにも見えますし、実際、与えられた広い四角形の放牧地で、その1辺だけが芝が剥げて薄くなっているのが確認できます。
「放牧に出すときは嬉しそうだけど、入れるときは嫌がることがある。」
というのは、もしかしたらタニノギムレットと離れるのが嫌なのかもしれません。


撮影当日。この冬としては珍しく氷点下まで気温が下がりましたが、放牧地をトコトコと歩き回り、そしてしっかりとポーズを決めて撮影者を喜ばせてくれました。そんな様子を見ていた白井さんからは
「昨年の夏くらいから、ずっと体調は良さそうで、その分元気になったようです。もともと動くことが好きな馬ですが、最近は以前に比べて脚を汚して帰ってくるケースが多くなりました。」
と、活力にあふれるローズキングダムを頼もしそうに、目を細めています。


そんな白井さんは、とくに20歳を超えたような高齢馬を扱う上で大切なのは
「小さな変化を見逃さないこと。」
と言います。


「歩様や食欲などはわかりやすいですが、それ以外にも馬が出すサインを見逃さないようにしています。さいわい、ローズキングダム含めどの馬も元気で体調に不安はありません。機会がありましたら、馬たちに会いに来てください。」
と優しい笑顔を見せてくれました。