ディープスカイ
(C)JRA
重賞競走
- '08 毎日杯 G3
- '08 NHKマイルC G1
- '08 日本ダービー G1
- '08 神戸新聞杯 G2
プロフィール
- 父: アグネスタキオン
- 母: アビ
- 品種: サラブレッド
- 性別: 雄(セン)
- 毛色: 栗毛
- 生年月日:2005年04月24日
母馬所有者: 笠松牧場
- 生産牧場: 笠松牧場
- 産地: 北海道浦河郡浦河町
(C)JAIRS
Catch up with Your Old Heroes
今、あの馬はどうしてる?
毛ヅヤも良く馬体に張りがあります。ブラシがけが好きです。
情報提供者:所有者
Location & Conditions for Visitors
繋養者・見学条件
(C)JAIRS 撮影日 2021年11月10日
- 繋養展示場所
- 〒059-2122 北海道沙流郡日高町緑町39~6
-
- ひだか・ホース・フレンズ
- 展示時間
- 09時00分~10時00分
- 休日
-
不定休
- 連絡予約
- それ以外
- 見学申込方法
- 競走馬のふるさと日高案内所
TEL 0146-43-2121
- 見学方法
- 案内あり
- 厩舎内への立ち入り
- 不可
Race Record
競走成績
着順 |
日付 |
レース名 |
競馬場 |
芝ダ |
距離 |
1 |
2008年03月29日 |
毎日杯 G3 |
阪神 |
芝 |
1800 |
1 |
2008年05月11日 |
NHKマイルC G1 |
東京 |
芝 |
1600 |
1 |
2008年06月01日 |
日本ダービー G1 |
東京 |
芝 |
2400 |
1 |
2008年09月28日 |
神戸新聞杯 G2 |
阪神 |
芝 |
2400 |
2 |
2008年11月30日 |
ジャパンC G1 |
東京 |
芝 |
2400 |
2 |
2009年06月07日 |
安田記念 G1 |
東京 |
芝 |
1600 |
2 |
2009年04月05日 |
産経大阪杯 G2 |
阪神 |
芝 |
2000 |
3 |
2008年03月01日 |
アーリントンC G3 |
阪神 |
芝 |
1600 |
3 |
2008年11月02日 |
天皇賞(秋) G1 |
東京 |
芝 |
2000 |
3 |
2009年06月28日 |
宝塚記念 G1 |
阪神 |
芝 |
2200 |
年 |
主催者 |
レース回数 |
1着 |
2着 |
3着 |
着外 |
賞金 |
2007年 |
中央 |
4 |
0 |
3 |
0 |
1 |
7,100,000 |
2008年 |
中央 |
10 |
5 |
2 |
2 |
1 |
534,263,000 |
2009年 |
中央 |
3 |
0 |
2 |
1 |
0 |
100,776,000 |
合計 |
中央 |
17 |
5 |
7 |
3 |
2 |
642,139,000 |
Stories
コラム
2025年5月 ~ディープスカイとの再会~
初勝利まで6戦を要しながらも、2008年のNHKマイルC、そして日本ダービーに勝って2005年生まれ世代の頂点に立った〝時の支配者〟。
その後もウオッカやダイワスカーレット、ドリームジャーニーなどと好勝負を繰り広げたディープスカイは、種雄馬としても凱旋門賞に挑戦したクリンチャーや、青森産馬として初めてジャパンダートダービーを制したキョウエイギアなどを送ったのち、2021年秋から認定NPO法人引退馬協会のフォスターホースとして、北海道日高町のひだか・ホース・フレンズで新しいスタートを切っています。
ひだか・ホース・フレンズは馬事文化の普及啓蒙と同時に、競走馬の牧場で働いてみたいという人に対して研修用の乗用馬や引退競走馬などを用いて最低限の基礎知識や基本作業の習得を目的とした研修なども行っている事業主体です。
現在、ディープスカイはここで同じ引退馬協会のフォスターホースとして暮らしているメイショウボーラーや、長く活躍したメイショウアイアンなどとともに、ここで穏やかな時間を過ごしています。
3頭はディープスカイを中心に左右横並びの放牧地が与えられておりますが、どちらかといえばディープスカイはかつて浦河町のイーストスタッドでともに過ごしたメイショウボーラーが気になるようで、そちら側の放牧地側で過ごすことが多いのは良く知られているところです。
そんなディープスカイの1日は、朝6時前後からの放牧でスタートします。そして、お昼過ぎくらいに収牧となり、手入れと健康状態のチェックが行われます。人間に例えれば敏感肌のディープスカイは春先に炎症を起こしやすく、そのケアもしっかりと行います。暑さにはあまり強くない面があり、とくにこれからの季節は天気や気温はもちろん、食欲や水の飲み方など、冬シーズン以上にしっかりとした体調管理が求められるそうです。
ピカピカに磨き上げられた金色の馬体と、額の大流星。生まれながらのスターとしてのオーラを漂わせています。
「人懐っこくて、表現力が豊かな馬です」と紹介してくれたのは、杉水流明美さんでした。1度でもひだか・ホース・フレンズに足を運んだ人はご存知かと思いますが、ディープスカイは人間の姿を見ると、例え遠くに居てもほとんどの場合は駆け寄ってきます。近寄ってくるだけではなく、まるでこちらを観察するようにじっと様子を伺います。でも、この日は好奇心よりも食欲が勝っていたようで、ただひたすら草を噛んでいました。
「ディープスカイは青草を食べるのが大好きなのです。雪が解けて、ちょうど青草が出始めたので放牧時間中は、むさぼるように食べ続けています」と、その理由を教えてくれました。聞けば、今までは牧柵に乾燥牧草を入れた飼い葉桶を吊るしていたそうですが、青草が出始めてからはまったく口を付けなくなってしまったそうです。そんな好き嫌いがはっきりとしているところもまた、表現豊かなディープスカイらしいところです。
ほかにも手入れをしている時に気持ちが良ければ、気持ちが良いということを全力で伝えようとしますし、食欲は旺盛なのですが飼い葉なども好き嫌いがはっきりしているそうです。それから、「少し変わったにおいがするサプリなどは口を付けようとしません」と教えてくれました。
性格的には「神経質というよりも繊細」だそうで、かつて放牧地を現在の場所に変えた際も、一般的な馬に比べて慣れるまで時間がかかったそうです。厩舎の屋根を修繕した際も、普段は見慣れない作業員の方々や、初めて耳にする作業の音に対して敏感に反応するなど、「好きなものは好き、嫌なものは嫌」。それをはっきりと伝えてくれるから言葉は通じなくても「意思の疎通はしやすい馬」と可愛がられています。
それからディープスカイは寝るのも大好きです。朝、放牧すると放牧地でゴロン。例え、雪解けでぬかるんだ放牧地でもお構いなしです。「顔まで泥だらけにすることもあります」とスタッフの方々も苦笑い。せっかくのイケメンも台無しですが、当のディープスカイはどこか満足げだそうです。そして夕方の飼い葉を食べ終わったあとも厩舎でゴロン。たっぷりの睡眠時間。どうやら、それが健康の秘訣でもあるようです。
現在は週に1度、一般見学を「ひだか・ホース・フレンズ」のホームページから受け付けています。人数に制限があり、ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、馬のた
めとご了承ください。
見学の際は、馬にはそれぞれ異なるテリトリーがあることをご理解いただきながら見学をお願いします。「あの馬はここまで大丈夫だったから、この馬も大丈夫だろう」という気持ちが事故につながるケースもありますのでご注意ください。
なお、「競走馬のふるさと案内所」では、2025年春に熊本県および北海道十勝管内(帯広市・清水町)において発生した馬インフルエンザにより、当面の間、牧場見学の自粛を呼びかけています。
馬インフルエンザは人に感染しませんが、人の手指や靴底・衣類に付着したウイルスを介して感染が広がることが指摘されており、免疫のない子馬の命が危険に晒されることにもなります。併せて、ご理解ご協力をいただきますようお願い申し上げます。