重賞競走
'09 金鯱賞 G2
'05 Rたんぱ杯2歳S G3
'06 鳴尾記念 G3
'08 鳴尾記念 G3
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 2009年05月30日 | 金鯱賞 G2 | 中京 | 芝 | 2000 |
1 | 2005年12月24日 | Rたんぱ杯2歳S G3 | 阪神 | 芝 | 2000 |
1 | 2006年12月09日 | 鳴尾記念 G3 | 阪神 | 芝 | 1800 |
1 | 2008年12月06日 | 鳴尾記念 G3 | 阪神 | 芝 | 1800 |
2 | 2009年06月28日 | 宝塚記念 G1 | 阪神 | 芝 | 2200 |
2 | 2009年02月21日 | 京都記念 G2 | 京都 | 芝 | 2200 |
3 | 2007年09月02日 | 札幌記念 Jpn2 | 札幌 | 芝 | 2000 |
3 | 2007年01月06日 | 京都金杯 G3 | 京都 | 芝 | 1600 |
3 | 2007年07月22日 | 函館記念 Jpn3 | 函館 | 芝 | 2000 |
4 | 2008年06月29日 | 宝塚記念 G1 | 阪神 | 芝 | 2200 |
1 | 2005年12月10日 | エリカ賞 500万下 | 阪神 | 芝 | 2000 |
1 | 2007年11月03日 | カシオペアS オープン | 京都 | 芝 | 1800 |
2 | 2008年04月26日 | オーストラリアT オープン | 京都 | 芝 | 1800 |
3 | 2007年11月25日 | アンドロメダS オープン | 京都 | 芝 | 2000 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
2005年 | 中央 | 5 | 3 | 1 | 0 | 1 | 50,821,000 |
2006年 | 中央 | 6 | 1 | 0 | 0 | 5 | 49,737,000 |
2007年 | 中央 | 7 | 1 | 0 | 4 | 2 | 76,740,000 |
2008年 | 中央 | 7 | 1 | 1 | 0 | 5 | 97,284,000 |
2009年 | 中央 | 4 | 1 | 2 | 0 | 1 | 145,512,000 |
合計 | 中央 | 29 | 7 | 4 | 4 | 14 | 420,094,000 |
『桜』の名所としても有名な静内二十間道路。そこからわずかな距離に、もう1つの『サクラ』の名所があります。
競走馬の生産、育成牧場として多くの活躍馬を送り出す一方、『サクラ』の冠で活躍した競走馬たちが静かに余生を送る場所、それが新和牧場です。
新和牧場には、今回ご紹介させてもらうサクラメガワンダーのほかサクラプレジデントと、そのサクラプジデントの代表産駒となるサクラゴスペルとサクラレグナム。そして、今年で32歳を迎えたサクラエイコウオーなど多くの引退名馬たちがここで静かな余生を送っています。
育成者としてサクラメガワンダー自身と、そしてその産駒にも騎乗していた経験があるという宮内マネージャーにご案内いただきました。
「種雄馬生活を引退して、もう10年近く になります。さすがに少し丸くなりましたが、実は、まだ去勢していないのでやんちゃな面も残っています。育成馬時代から気の強い面を持ち合わせていましたが、根っこの部分では優しい馬。いわゆる“悪い馬”ではありません。自分たちにとっては、かわいい馬ですよ。」
と、20歳になった同馬の首筋を愛でながら、目を細めています。
サクラメガワンダーとの思い出を訪ねると、しばらく考えてから
「ダービーに連れて行ってもらったことです。結果は残念でしたけど、この馬のおかげで誰もが目標とする場所に立てました。そこは、ホースマンなら誰もが夢見る場所。本当に馬に感謝しています。」
と答えてくれました。
まだデビューする前の、育成馬時代からキラリと光るオーラのようなものはあったそうで、それが開花したのがデビュー2戦目の2歳未勝利戦。2着と敗れはしたものの、推定32秒9 という豪快な末脚を使ってくれたことで
「確信へと変わりました。」
という。
「重賞を4つも勝ってくれて、GⅠの宝塚記念 でもあと一歩のところまで頑張ってくれました。欲を言えばキリがありませんが、本当に頭が下がります。」
と感謝の言葉を重ねています。
種雄馬としてはわずか3年間 の供用。初年度産駒がデビューする前に種雄馬を引退していますが、これはどこか体調を悪くしたわけではないとのこと。
「産駒は少ないながらも、父親譲りの気性を持つような馬が多く、乗っていて手応えを感じる馬もいました。でも(種雄馬引退を)早めに決断したからこそ、こうして今も元気にしてくれているのかもしれません。」
と答えてくれました。
そんなサクラメガワンダーの放牧地は、厩舎の奥に位置する放牧地のほぼ中央にあります。写真、動画でご確認いただけると思いますが、体もふっくらし、冬シーズンとしては毛艶も良く、体調は良さそうです。
隣接する放牧地にはサクラゴスペルと、サクラレグナム。どちらもまだ若く、とくにサクラゴスペルは気持ちも体も元気いっぱい。その元気につられるように 、通路を挟んで一緒に走ることもあるそうです。
20歳という区切りの年齢になりましたが
「体はどこも悪いところはないですし、食欲も旺盛。冬場に強い馬なので今はとても元気です。」
とのこと。
ここ数年はコロナの影響で足を運びにくい状況が続いていますが、同牧場では業務の合間を見つけて繋養馬の様子などをSNSでも発信しています。
「サクラメガワンダーのファンの方はもちろんですが、牧場に戻った引退名馬たちの元気な姿を見て競馬に興味を持ってくださる方がいらっしゃれば、嬉しいです。なかなかコロナも完全収束とはいきませんが、馬は元気いっぱいに過ごしていますので、ご安心ください。」
とインタビューを締めくくってくれました。