マーベラスサンデー
重賞競走
- '97 宝塚記念 G1
- '96 京都大賞典 G2
- '97 産経大阪杯 G2
- '96 エプソムC G3
- '96 札幌記念 G3
- '96 朝日ChC G3
プロフィール
- 父: サンデーサイレンス
- 母: モミジダンサー
- 品種: サラブレッド
- 性別: 雄
- 毛色: 栃栗毛
- 生年月日:1992年05月31日
母馬所有者: 阿部 善男
- 生産牧場: 早田牧場新冠支場
- 産地: 北海道新冠郡新冠町
Catch up with Your Old Heroes
今、あの馬はどうしてる?
2016年3月24日に北海道沙流郡日高町の 「大西スティブル」から北海道日高郡新ひだか町静内の「織田米晴牧場」に移動したとの連絡がありました。
情報提供者:JAIRS
Location & Conditions for Visitors
繋養者・見学条件
- 繋養展示場所
- 〒 北海道日高郡新ひだか町
-
- 展示時間
- 09時00分~09時00分
Race Record
競走成績
着順 |
日付 |
レース名 |
競馬場 |
芝ダ |
距離 |
1 |
1997年07月06日 |
宝塚記念 G1 |
阪神 |
芝 |
2200 |
1 |
1996年10月06日 |
京都大賞典 G2 |
京都 |
芝 |
2400 |
1 |
1997年03月30日 |
産経大阪杯 G2 |
阪神 |
芝 |
2000 |
1 |
1996年06月01日 |
エプソムC G3 |
東京 |
芝 |
1800 |
1 |
1996年06月30日 |
札幌記念 G3 |
札幌 |
芝 |
2000 |
1 |
1996年09月08日 |
朝日ChC G3 |
阪神 |
芝 |
2000 |
2 |
1996年12月22日 |
有馬記念 G1 |
中山 |
芝 |
2500 |
2 |
1997年12月21日 |
有馬記念 G1 |
中山 |
芝 |
2500 |
3 |
1997年04月27日 |
天皇賞(春) G1 |
京都 |
芝 |
3200 |
4 |
1996年10月27日 |
天皇賞(秋) G1 |
東京 |
芝 |
2000 |
1 |
1995年03月05日 |
ゆきやなぎ賞 500万下 |
京都 |
芝 |
2000 |
1 |
1996年05月05日 |
鴨川特別 900万下 |
京都 |
芝 |
1800 |
1 |
1996年05月18日 |
桶狭間S 1500万下 |
中京 |
芝 |
1800 |
年 |
主催者 |
レース回数 |
1着 |
2着 |
3着 |
着外 |
賞金 |
1995年 |
中央 |
2 |
2 |
0 |
0 |
0 |
15,699,000 |
1996年 |
中央 |
9 |
6 |
1 |
0 |
2 |
304,286,000 |
1997年 |
中央 |
4 |
2 |
1 |
1 |
0 |
286,880,000 |
合計 |
中央 |
15 |
10 |
2 |
1 |
2 |
606,865,000 |
Stories
コラム
2015年6月 ~マーベラスサンデーとの再会~
1997年の宝塚記念(GⅠ)を制したマーベラスサンデーは、日高町豊田の大西スティブルで余生を過ごしています。
長きに渡った種雄馬生活を終え、現在は引退名馬として悠々自適な日々を送っています。
繋養先・大西スティブルの大西一成社長に、近況を伺いました。
「23歳となりましたが、年齢以上に若々しいです。
サンデー系らしい気の強い面がある一方、賢い面も持ち合わせています。
種雄馬引退後も去勢せず、雄馬のままの状態にしています。
放牧地では一頭ですが、時々、遠方から雌馬の姿が見えると、やっぱりわかるのでしょうね。
その時ばかりは少し興奮気味に駆け出しています。
身のこなしが柔らかく、さすがGⅠ馬。
骨格や後ろ脚の運びは、先日の安田記念(GⅠ)を勝ったモーリスに似ているような気がします。」
夏季は、朝6時~夕方5時30分頃まで放牧し、夜は1歳馬と同じ厩舎に入っているそうです。
年齢的なことを考慮し、朝晩の手入れではマッサージを受けています。
写真撮影のために、落合広司場長が放牧地から連れ出すと、格好良くポーズを決めてくれました。
体のラインや筋肉、歩様は高齢馬と思えないほどです。
通算成績は15戦10勝。
生涯一度も掲示板を外すことなく、底を見せないままターフを去りました。
戦ったライバルはサクラローレル、タイキブリザード、ダンスパートナー、バブルガムフェロー、マヤノトップガン…懐かしい名前があがります。
種雄馬としてはこれまで1,000頭近い産駒を送り出し、そのうちの一頭ネヴァブションは、昨年から新種雄馬となりました。
最近は母の父としても成績を伸ばし、この春はレッツゴードンキが桜の女王に輝いて、明るいニュースが届きました。
「遺伝力の強い馬なのでしょう。
これからも子孫の活躍を楽しみにしています。」
と、大西社長。
思えば、レッツゴードンキの堅実さは、マーベラスサンデー譲りかもしれません。
対照的に、少し心配な話は、マーベラスサンデーのお腹のこと。疝痛歴が長く、大西スティブルに移動してからも、2度あったそうです。
「以前、厩務員として世話していた古川代津雄さんという方が、大西スティブルまでマーベラスサンデーに会いにいらしたのですが、現役の頃から疝痛があったそうで、苦労されたようです。
以前いた種馬場からも、気を付けて欲しいとお話がありました。」
そうした健康面の心配をケアする頼もしい存在が、近隣で診療所を構える齋藤恂一獣医師。
キャリア60年の大ベテランで、86歳とは思えないほどの元気と、これまでに得た豊富な知識・知恵を生かして馬に接しています。
「こちらでも疝痛の症状が出ましたが、すぐに診療して回復しました。
普段は若馬と同じぐらいの量を食べますし、食欲も十分。
新しい環境も合っているようです。」
と、齋藤獣医師。
今日も頑張るぞ!とばかりに腕まくりをしながら、
「うちらもマーベラスサンデーと同じおじいちゃんだけど、若い衆には負けていられないよ。」
と、笑っていた姿が印象的でした。
老いてなお、マーベラスサンデーは多くのファンと対面しています。
今年も幅広い年齢層のファンが訪れているそうです。
「本当に人気が高くて、正直驚きました。
大きなカメラで写真を撮る方が来たり、リンゴを持ってくる方がいたり。
こうして全国の方と会うことができて、私も嬉しいです。
現役時代は武豊騎手が乗っていた馬ですからね、武豊さんにもいつか会いにきて欲しいです(笑)。
馬自身はすごく元気ですし、これからも長生きさせたいと思います。」
と、大西社長は話します。
競馬ファンなら誰もが知るようなグランプリホースを手がける毎日を、誇りに感じている様子でした。
支える皆さんの愛情を一身に受けながら、マーベラスサンデーの余生は、きっと安心に満ちたものになるでしょう。
動画も公開していますので「マーベラスサンデーの近況」からご覧ください。