マーベラスサンデー

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重賞競走

  • '97 宝塚記念 G1
  • '96 京都大賞典 G2
  • '97 産経大阪杯 G2
  • '96 エプソムC G3
  • '96 札幌記念 G3
  • '96 朝日ChC G3

プロフィール

  • 父: サンデーサイレンス
  • 母: モミジダンサー
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雄
  • 毛色: 栃栗毛
  • 生年月日:1992年05月31日
  • 母馬所有者: 阿部 善男
  • 生産牧場: 早田牧場新冠支場
  • 産地: 北海道新冠郡新冠町
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Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

北海道日高町の大西スティブルで引退名馬として繋養を始めました。

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2016年4月21日
繋養展示場所
〒 北海道日高郡新ひだか町
 
展示時間
09時00分~09時00分

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 1997年07月06日 宝塚記念 G1 阪神 2200
1 1996年10月06日 京都大賞典 G2 京都 2400
1 1997年03月30日 産経大阪杯 G2 阪神 2000
1 1996年06月01日 エプソムC G3 東京 1800
1 1996年06月30日 札幌記念 G3 札幌 2000
1 1996年09月08日 朝日ChC G3 阪神 2000
2 1996年12月22日 有馬記念 G1 中山 2500
2 1997年12月21日 有馬記念 G1 中山 2500
3 1997年04月27日 天皇賞(春) G1 京都 3200
4 1996年10月27日 天皇賞(秋) G1 東京 2000
1 1995年03月05日 ゆきやなぎ賞 500万下 京都 2000
1 1996年05月05日 鴨川特別 900万下 京都 1800
1 1996年05月18日 桶狭間S 1500万下 中京 1800
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
1995年 中央 2 2 0 0 0 15,699,000
1996年 中央 9 6 1 0 2 304,286,000
1997年 中央 4 2 1 1 0 286,880,000
合計 中央 15 10 2 1 2 606,865,000
年度 表彰情報
1997年 最優秀4歳以上牡馬

Stories コラム

2015年6月 ~マーベラスサンデーとの再会~

 1997年の宝塚記念(GⅠ)を制したマーベラスサンデーは、日高町豊田の大西スティブルで余生を過ごしています。

 長きに渡った種雄馬生活を終え、現在は引退名馬として悠々自適な日々を送っています。
 
 繋養先・大西スティブルの大西一成社長に、近況を伺いました。


 「23歳となりましたが、年齢以上に若々しいです。
 サンデー系らしい気の強い面がある一方、賢い面も持ち合わせています。
 種雄馬引退後も去勢せず、雄馬のままの状態にしています。
 放牧地では一頭ですが、時々、遠方から雌馬の姿が見えると、やっぱりわかるのでしょうね。
 その時ばかりは少し興奮気味に駆け出しています。
 身のこなしが柔らかく、さすがGⅠ馬。
 骨格や後ろ脚の運びは、先日の安田記念(GⅠ)を勝ったモーリスに似ているような気がします。」


 夏季は、朝6時~夕方5時30分頃まで放牧し、夜は1歳馬と同じ厩舎に入っているそうです。
 
 年齢的なことを考慮し、朝晩の手入れではマッサージを受けています。
 
 写真撮影のために、落合広司場長が放牧地から連れ出すと、格好良くポーズを決めてくれました。
 
 体のラインや筋肉、歩様は高齢馬と思えないほどです。

 通算成績は15戦10勝。

 
 生涯一度も掲示板を外すことなく、底を見せないままターフを去りました。
 
 戦ったライバルはサクラローレル、タイキブリザード、ダンスパートナー、バブルガムフェロー、マヤノトップガン…懐かしい名前があがります。

 
 種雄馬としてはこれまで1,000頭近い産駒を送り出し、そのうちの一頭ネヴァブションは、昨年から新種雄馬となりました。
 最近は母の父としても成績を伸ばし、この春はレッツゴードンキが桜の女王に輝いて、明るいニュースが届きました。


 「遺伝力の強い馬なのでしょう。
 これからも子孫の活躍を楽しみにしています。」
 と、大西社長。

 思えば、レッツゴードンキの堅実さは、マーベラスサンデー譲りかもしれません。

 対照的に、少し心配な話は、マーベラスサンデーのお腹のこと。疝痛歴が長く、大西スティブルに移動してからも、2度あったそうです。

「以前、厩務員として世話していた古川代津雄さんという方が、大西スティブルまでマーベラスサンデーに会いにいらしたのですが、現役の頃から疝痛があったそうで、苦労されたようです。
以前いた種馬場からも、気を付けて欲しいとお話がありました。」
そうした健康面の心配をケアする頼もしい存在が、近隣で診療所を構える齋藤恂一獣医師。


 キャリア60年の大ベテランで、86歳とは思えないほどの元気と、これまでに得た豊富な知識・知恵を生かして馬に接しています。

「こちらでも疝痛の症状が出ましたが、すぐに診療して回復しました。
普段は若馬と同じぐらいの量を食べますし、食欲も十分。
新しい環境も合っているようです。」
と、齋藤獣医師。


 今日も頑張るぞ!とばかりに腕まくりをしながら、
「うちらもマーベラスサンデーと同じおじいちゃんだけど、若い衆には負けていられないよ。」
と、笑っていた姿が印象的でした。

 
 老いてなお、マーベラスサンデーは多くのファンと対面しています。
 
 今年も幅広い年齢層のファンが訪れているそうです。

「本当に人気が高くて、正直驚きました。
大きなカメラで写真を撮る方が来たり、リンゴを持ってくる方がいたり。
こうして全国の方と会うことができて、私も嬉しいです。
現役時代は武豊騎手が乗っていた馬ですからね、武豊さんにもいつか会いにきて欲しいです(笑)。
馬自身はすごく元気ですし、これからも長生きさせたいと思います。」
と、大西社長は話します。


競馬ファンなら誰もが知るようなグランプリホースを手がける毎日を、誇りに感じている様子でした。

支える皆さんの愛情を一身に受けながら、マーベラスサンデーの余生は、きっと安心に満ちたものになるでしょう。

動画も公開していますので「マーベラスサンデーの近況」からご覧ください。