サチノスイーティー

サチノスイーティー メイン画像1 (C)JRA

重賞競走

  • '06 アイビスサマーダッシュ G3

プロフィール

  • 父: カリスタグローリ
  • 母: ペルファヴォーレ
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雌
  • 毛色: 鹿毛
  • 生年月日:2003年04月04日
  • 母馬所有者: 信育成牧場
  • 生産牧場: 信育成牧場
  • 産地: 北海道沙流郡門別町
サチノスイーティー メイン画像2 (C)JAIRS

Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

入厩したばかりですが、かわいいスイーティーにぜひ会いに来てください。

情報提供者:繋養者

有償になりますが、スタッフが牧場全体を説明して見学できるプランもあるので、興味のある方は一度見学の際相談してみて下さい。

情報提供者:繋養者

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2024年12月2日
繋養場所
〒059-0901 北海道白老郡白老町社台378
 
ホースフレンドファーム
TEL
090-7652-3883
展示時間
11時00分~16時00分
冬期展示時間
12時00分~15時00分
見学休止期間
12月31日 ~ 01月03日
 
年末年始
連絡予約
前日まで
見学方法
案内あり
厩舎内への立ち入り
不可
備考
有償になりますが、スタッフが牧場全体を説明して見学できるプランもあるので、興味のある方は一度見学の際相談してみて下さい。
下記詳細になります。

・有料案内付き見学 5000円/45分・3名まで
※放牧場の中にスタッフと入り馬との触れ合いが出来ます、元競走馬達との至近距離での写真撮影も可能です。
※有料案内付き見学の参加人数は3名様以上の場合はお問い合わせください、実施可能となった場合はお一人1000円づつ加算されます。
※当日雨天の場合はお日にち変更、または、厩舎内にて見学触れ合い実施可能。

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2006年07月16日 アイビスサマーダッシュ G3 新潟 1000
2 2007年03月03日 オーシャンS Jpn3 中山 1200
2 2007年05月03日 かきつばた記念(中央交流) Jpn3 名古屋 1400
1 2006年04月15日 桜草特別 500万下 中山 1200
1 2006年07月02日 白河特別 1000万下 福島 1200
1 2007年04月14日 京葉S オープン 中山 1200
2 2008年09月27日 エニフS オープン 阪神 1400
3 2006年12月24日 尾張S オープン 中京 1200
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2005年 中央 4 1 0 0 3 7,200,000
2006年 中央 9 3 1 2 3 77,602,000
2007年 地方 1 0 1 0 0 7,500,000
2007年 中央 6 1 1 0 4 52,604,000
2008年 中央 3 0 1 0 2 12,104,000
2009年 中央 2 0 0 0 2 0
2010年 地方 4 1 1 0 2 638,000
合計 地方 5 1 2 0 2 8,138,000
合計 中央 24 5 3 2 14 149,510,000

Stories コラム

2026年7月 ~サチノスイーティーとの再会~

 「北の玄関口」新千歳空港から高速道路を使えば車で約45分。札幌からでも約1時間の距離にある北海道白老町は周囲を海と山に囲まれた自然豊かな町です。夏は涼しく、冬の雪が少ないこの地域は馬産地としても有名で、社台グループが初めて北海道で生産活動を始めたことでも有名です。 
 国道36号線から、山間の道を約5分。そこに23歳となったサチノスイーティーが暮らすホースフレンドファームがあります。ここは、馬術選手としても活躍し、有名馬具メーカーでゼネラルマネージャーを務めた秋田政司さんが、苦楽をともにした愛馬が幸せな余生を送れるようにと、2000年4月にオープンした牧場です。牧場の中には元競走馬のサラブレッドだけではなく、重種馬やポニーなども含め5歳から29歳まで、33頭の馬たちが暮らしているほか、現役の繁殖雌馬や当歳馬、休養馬なども扱っているそうです。
 高齢となった創業者の代わりに牧場を切り盛りしているのは、実娘の工藤沙矢香さん。「馬の声に耳を傾ける」ことを最優先に考えて馬たちと生活を共にしています。
 「馬は人間の言葉を話せませんから、馬が訴えていることに対して聞こえないふり、気づかないふりをするのはすごく簡単なことなのです。でも、人間がそれを続けていると、馬は訴えてくれなくなります。そこにはコミュニケーションというものは存在しません」ときっぱり。この牧場に足を運んだ方はわかると思うのですが、すべてが「馬ファースト」。馬たちにとっての楽園です。
 サチノスイーティーは、今から1年半ほど前からここで生活をしています。工藤さんをはじめとするスタッフからは「スイーティーさん」と呼ばれ、朝から夕方まで、広い放牧地に仲間10頭とともに自由な時間を過ごしています。
 「とても元気です。放牧地に向かう際には立ち上がったり、馬房に戻そうという時間になったら、なかなかつかませなかったり。スイーティーさんは、まだ自分が若いと思っているのだと思います」と工藤さん。でも、そんなところがとてつもなくかわいいと言います。
 「攻撃的に立ち上がるのではないのです。だから、立ち上がる前には〝立ち上がるよ〟ってサインをくれるのですが、立ち上がったあとは、ちょっと気まずそうに、そして何事もなかったかのようにすまし顔をします。その時の表情がとてつもなく可愛いのです」と話してくれました。
 放牧地では、ポツンと離れたところにいることが多いそうですが、仲間に媚びるようなことはしません。「若い馬たちが放たれている放牧地をじっと見ていたりしますから、基本は寂しがり屋さんなのだと思いますが、自分のパーソナルスペースを大事にする一面もあります」と紹介してくれました。
 
 現役時代は快足を武器にJRAで5勝。そのすべてを1200㍍以下で記録しているサチノスイーティーは、3歳春から夏にかけて3連勝。新潟競馬場の1000㍍直線コースで行われるアイビスサマーダッシュに勝利して、その名を全国に轟かせました。現役引退後は新冠の牧場で繁殖雌馬としての生活をスタートさせ、13歳時に出産したコンカラーはJRAで4勝を記録するなど母を彷彿させる活躍をしました。サチノスイーティーは、2024年に21歳でサトノアラジン産駒を産んだのを最後に繁殖雌馬を引退し、同年の暮れから功労馬としての生活をスタートさせています。
 工藤さんによれば「ゴロンと寝ころぶのが大好き。放牧時間中は何度もゴロン、ゴロンとしています」。リラックスしている証なのかもしれません。
 そんなホースフレンドファームが自然災害を受けたのは昨年秋のことでした。大雨の影響で近くを流れる社台川が氾濫し、牧草地は泥に覆われ、牧柵も、牧草も、そして機材も大きな被害を受けました。「それまで経験したことがなかっただけに、被害の大きさもそうですが、この災害がいつ終わるのだろうかと、そんな気持ちになったことを覚えています。川からは合計3回水が入ってきました。幸いと言いますか、馬たちが冷静でいてくれたことが何よりですが、さすがに回を重ねてくると馬たちも怯えていました」と当時を振り返りますが、そんなときに全国からの支援が届きました。「届いたものもありがたかったですが、何よりも気持ちが嬉しかったです。勇気をもらいました」とポツリ。
 そんな工藤さんの夢、目標は「父親がスタートさせたこの牧場を、いつまでも続けられること」と言います。
 「今はありがたいことに厩舎はいっぱいで、馬にも人にも恵まれていると思っています。でも、これが未来永劫続く保証など、どこにも無いと思っています。微力ですけど、私たちの牧場があることで救われる馬もいると思います。だから、続けていきたい」。そう話す言葉もまた馬たちのことを第一に考えた「馬ファースト」でした。
 「スイーティーさんに限った話ではありませんが、個性を持ったそれぞれの馬たちが、それぞれの馬らしく精いっぱい生きていてほしい」そう願う工藤さんの思いが馬たちに届くことを願いたいと、そう思わせてくれる取材となりました。