重賞競走
'00 シルクロードS G3
'00 根岸S G3
'01 かきつばた記念(中央交流) G3
'01 プロキオンS G3
'01 シリウスS G3
'02 ガーネットS G3
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 2000年02月06日 | シルクロードS G3 | 京都 | 芝 | 1200 |
1 | 2000年11月12日 | 根岸S G3 | 東京 | ダ | 1200 |
1 | 2001年05月03日 | かきつばた記念(中央交流) G3 | 名古屋 | ダ | 1400 |
1 | 2001年06月17日 | プロキオンS G3 | 阪神 | ダ | 1400 |
1 | 2001年09月29日 | シリウスS G3 | 阪神 | ダ | 1400 |
1 | 2002年01月06日 | ガーネットS G3 | 東京 | ダ | 1200 |
2 | 2001年10月31日 | JBCスプリント(中央交流) G1 | 大井 | ダ | 1200 |
2 | 1999年10月30日 | スワンS G2 | 京都 | 芝 | 1400 |
2 | 1999年04月10日 | 阪急杯 G3 | 阪神 | 芝 | 1200 |
2 | 1999年11月27日 | 富士S G3 | 東京 | 芝 | 1400 |
2 | 2001年01月07日 | ガーネットS G3 | 中山 | ダ | 1200 |
3 | 1999年01月30日 | 京都牝馬特別 G3 | 京都 | 芝 | 1600 |
3 | 2001年01月29日 | 根岸S G3 | 東京 | ダ | 1400 |
3 | 2001年11月23日 | 全日本サラブレッドC(中央交流) G3 | 笠松 | ダ | 1400 |
4 | 2000年10月01日 | スプリンターズS G1 | 中山 | 芝 | 1200 |
1 | 1998年11月29日 | 清洲特別 500万下 | 中京 | 芝 | 1200 |
1 | 1999年01月05日 | 室町特別 900万下 | 京都 | 芝 | 1200 |
1 | 1999年03月06日 | うずしおS 1600万下 | 阪神 | 芝 | 1400 |
1 | 2000年05月14日 | 栗東S オープン | 京都 | ダ | 1200 |
3 | 2000年08月27日 | キーンランドC オープン | 札幌 | 芝 | 1200 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
1998年 | 中央 | 6 | 4 | 0 | 1 | 1 | 38,495,000 |
1999年 | 中央 | 10 | 2 | 3 | 1 | 4 | 107,304,000 |
2000年 | 中央 | 10 | 3 | 0 | 1 | 6 | 139,571,000 |
2001年 | 中央 | 5 | 2 | 1 | 1 | 1 | 113,373,000 |
2001年 | 地方 | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 63,100,000 |
2002年 | 中央 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 42,609,000 |
2002年 | UAE | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 220,345 |
合計 | 海外 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 220,345 |
合計 | 地方 | 3 | 1 | 1 | 1 | 0 | 63,100,000 |
合計 | 中央 | 32 | 12 | 4 | 4 | 12 | 441,352,000 |
ガーネットS(GⅢ)、根岸S(GⅢ)など重賞6勝したブロードアピールは、日高町のヴェルサイユリゾートファームで余生を送っています。
矢のような末脚でライバルを圧倒した走りは、今も語り草となっています。
彼女と会ったのは2020年12月のとある日。
北海道は冬本格化で、馬たちは馬服を着て放牧地にいました。
こちらの牧場は引退した競走馬が中心で、種雄馬生活を送っていたタイキシャトルやタニノギムレット、ローズキングダムといった有名馬もたくさんいます。
最近では菊花賞(GⅠ)2着馬エタリオウも加わり、多彩な顔ぶれです。
ブロードアピールのいる放牧地は広く開けた場所で、近くには重賞馬ゴールドティアラの姿もありました。
近況を伝えてくれたのは、牧場代表の岩崎崇文さんです。ブロードアピールは年が明けて27歳になります。
「年齢的にはすっかりおばあちゃんですね。
体調面は問題ありません。
放牧地では群れずに単独でいることが多いですね。
悟りを開いているような感じです。
牧場の中でも長寿の馬ですし、周りの馬たちから一目置かれる存在ですね。」(岩崎さん)
その言葉通り、放牧地ではどの馬と一緒にいるわけではなく、マイペースに歩き、むしゃむしゃと草を食んでいました。
なだらかな起伏のある放牧地での足取りは確かで、厳しい寒さを乗り越えるべく、ふさふさの体毛が生えていました。
種雌馬としては14頭の子を産み、7頭が後継種雌馬となりました。
そのうちミスアンコールの産駒ワグネリアンが日本ダービー(GⅠ)を見事優勝。
孫がサラブレッドの頂点に立ち、ブロードアピールの血統は価値を上げています。
引退名馬繋養展示事業の対象馬となったのは2020年から。
岩崎さんによれば、高齢馬であることから、飼養管理には様々なケアを施しているとのことです。
「飼い葉は何回かに分けて与えていますね。
歯も診てもらっています。
放牧の際は蹄油を塗って送り出しています。
馬着も薄いものから始めて、段階的に厚着に。だんだん寒くなってくると、首までカバーするタイプを使用しています。」(岩崎さん)
放牧地では気分良さそうに牧草を食べていましたが、厩舎では選り好みをして食べたくないものはきれいに残すそうで、繊細さ、賢さも特徴です。
ヴェルサイユリゾートファームのホームページやSNSでは、ブロードアピールを含めた牧場の馬たちの近況を丁寧に紹介しています。
その内容はまさにブロードアピールの競走馬時代のように、美しさやキレに満ちています。
まだ見たことがないという方は、ぜひ検索してご覧いただきたいです。豊かな発想力や知識を生かして“誰もやっていないことをやってみよう”という岩崎さんの牧場づくりも、垣間見えると思います。
「ブロードアピールはこのまま一年でも長く、長生きして欲しいです。
種雌馬だった頃は見学する機会がなかったので、見学公開となって嬉しいというファンの方が来場しています。
贈り物が届くこともあります。
牧場としては2021年に、馬を身近に感じられる場として、新たにカフェをオープンする予定です。
完成しましたら、ブロードアピールを含めた功労馬たちを見ながら、ゆったりとした時間を届けたいです。」(岩崎さん)