重賞競走
'98 オールカマー G2
'00 中山記念 G2
'98 関屋記念 G3
'00 関屋記念 G3
'00 新潟記念 G3
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 1998年09月20日 | オールカマー G2 | 中山 | 芝 | 2200 |
1 | 2000年02月27日 | 中山記念 G2 | 中山 | 芝 | 1800 |
1 | 1998年08月09日 | 関屋記念 G3 | 新潟 | 芝 | 1600 |
1 | 2000年08月06日 | 関屋記念 G3 | 福島 | 芝 | 1700 |
1 | 2000年08月27日 | 新潟記念 G3 | 中山 | 芝 | 2000 |
2 | 1999年03月14日 | 中山記念 G2 | 中山 | 芝 | 1800 |
2 | 2001年05月26日 | 金鯱賞 G2 | 中京 | 芝 | 2000 |
2 | 2000年06月11日 | エプソムC G3 | 東京 | 芝 | 1800 |
3 | 2000年12月24日 | 有馬記念 G1 | 中山 | 芝 | 2500 |
3 | 1999年09月19日 | オールカマー G2 | 中山 | 芝 | 2200 |
3 | 2001年10月07日 | 毎日王冠 G2 | 東京 | 芝 | 1800 |
5 | 2000年11月26日 | ジャパンC G1 | 東京 | 芝 | 2400 |
5 | 2001年10月28日 | 天皇賞(秋) G1 | 東京 | 芝 | 2000 |
1 | 1996年06月01日 | ロベリア賞 500万下 | 東京 | 芝 | 1800 |
1 | 1997年06月15日 | 松島特別 900万下 | 福島 | 芝 | 1800 |
1 | 1998年05月24日 | リバーテムズ賞 900万下 | 東京 | 芝 | 1800 |
1 | 1998年06月20日 | 安達太良S 1600万下 | 福島 | 芝 | 2000 |
1 | 1998年07月18日 | 日本海S 1600万下 | 新潟 | 芝 | 2000 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
1995年 | 中央 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2,400,000 |
1996年 | 中央 | 7 | 2 | 0 | 1 | 4 | 18,914,000 |
1997年 | 中央 | 10 | 1 | 4 | 1 | 4 | 42,695,000 |
1998年 | 中央 | 6 | 5 | 1 | 0 | 0 | 165,480,000 |
1999年 | 中央 | 5 | 0 | 1 | 1 | 3 | 51,968,000 |
2000年 | 中央 | 12 | 3 | 1 | 1 | 7 | 260,097,000 |
2001年 | 中央 | 11 | 0 | 1 | 1 | 9 | 71,708,000 |
合計 | 中央 | 53 | 11 | 9 | 5 | 28 | 613,262,000 |
北の玄関口、新千歳空港からは車で2時間ほどの北海道新冠郡新冠町に「サラブレッド銀座」と呼ばれる場所があります。
国道235号線から若園方面へ。正確には北海道道209号滑若新冠停車場線という少々堅苦しい一般道路なのですが、片側一車線の道路をはさんで両側には名馬のふるさとがズラリと居並びます。
国道から入ること約5キロメートル程度でしょうか。
トウカイテイオーが産まれた長浜牧場を通り過ぎ、ロジータの故郷である高瀬牧場のとなりに、アスカクリチャンやウルトラカイザーの生まれ故郷の、つつみ牧場があります。
ここで24歳になったダイワテキサスが元気に過ごしています。
「きっかけはよく覚えていないのですが、現役時代から応援していた馬だったんです」というのは同牧場の堤俊明さんです。
「新冠町で生まれて、重賞をたくさん勝った馬だから、種雄馬になった年から最後の年までほとんど毎年、配合して子供を産ませていたんです。ウチとの相性も良かったんですよ」。
ダイワテキサスの産駒がJRAで記録した唯一の特別戦勝利は、堤さんの牧場が生産したダイワグラム。2007年6月17日、福島競馬場で記録しています。
その縁で、アロースタッドでの種雄馬生活を引退し、ホロシリ乗馬クラブでの供用を終えたダイワテキサスが、堤さんの牧場にやってきたのは2015年10月のことだそうです。
「ダイワテキサスの子供が欲しくて配合をしていたら、ダイワテキサス自身を引き取ることになってしまった」と冗談交じりに笑いますが、その顔は優しさに満ちていました。
夏シーズンは、体調を見ながら昼夜放牧を行っています。
「ひとことで言えば、扱い易くて、賢い馬です」とダイワテキサスを紹介してくれたのは同牧場の藤田美哉子場長です。
「教育係とでも言えば良いのでしょうか。日によって1歳馬と同じ放牧地に放したり、繁殖雌馬や当歳馬と一緒に過ごさせるのですが、放牧パートナーにあわせて過ごしています」。
1歳馬と同じ放牧地では重賞5勝馬の貫禄を示すように一緒に走り回ることもあるそうですし、繁殖雌馬や当歳馬と同じ放牧地では見守るように静かに過ごすことが多いそうです。
「放牧パートナーを見て、自分がどのように振る舞えば良いのか、きっと理解しているのだと思います」と藤田場長。
そして、寝ころぶのが大好きで、暇を見つけては気持ちよさそうに放牧地でゴロゴロ。体調は本当に良さそうです。
つつみ牧場の見学は厩舎内や放牧地への立ち入りは不可ですが、事前連絡は不要で直接訪問も可能です。
「それほど多くはないですけれども、毎年、足を運んでくださるファンの方がおります」という堤さんですが、取材当日も道路に車を停めてダイワテキサスの様子を見守るファンの方がいらっしゃいました。
きっと、堤さんが感じている以上の方が今も元気に過ごすダイワテキサスに勇気をもらっていることでしょう。
そんなダイワテキサスを2人は「24歳になりましたが、精神的にも、そして身体的にも健康です」と現在の体調には太鼓判を押してくれます。
「今はまだそんな兆候を見せませんが、生き物ですから、いつの日か必ず寿命というものがやってきます。その日まで、元気に過ごしてもらいたい」と暖かい目で見守っています。