重賞競走
'96 目黒記念 G2
'96 ダイヤモンドS G3
'97 ダイヤモンドS G3
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 1996年02月19日 | 目黒記念 G2 | 東京 | 芝 | 2500 |
1 | 1996年01月27日 | ダイヤモンドS G3 | 東京 | 芝 | 3200 |
1 | 1997年02月15日 | ダイヤモンドS G3 | 東京 | 芝 | 3200 |
2 | 1996年06月01日 | エプソムC G3 | 東京 | 芝 | 1800 |
1 | 1995年04月22日 | 新緑賞 500万下 | 東京 | 芝 | 2200 |
1 | 1996年01月15日 | 初春賞 900万下 | 東京 | 芝 | 2500 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
1994年 | 中央 | 3 | 0 | 1 | 0 | 2 | 3,290,000 |
1995年 | 中央 | 12 | 2 | 2 | 0 | 8 | 34,273,000 |
1996年 | 中央 | 9 | 3 | 1 | 0 | 5 | 140,196,000 |
1997年 | 中央 | 5 | 1 | 0 | 0 | 4 | 46,581,000 |
1998年 | 中央 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2,400,000 |
1999年 | 中央 | 9 | 0 | 0 | 0 | 9 | 4,300,000 |
1999年 | 地方 | 4 | 0 | 2 | 0 | 2 | 5,600,000 |
合計 | 中央 | 42 | 6 | 4 | 0 | 32 | 231,040,000 |
合計 | 地方 | 4 | 0 | 2 | 0 | 2 | 5,600,000 |
今回の再会は、ステイヤーとして活躍したユウセンショウです。
ユウセンショウは、1992年生まれの26歳。競走馬時代はダイヤモンドステークス連覇やGⅡの目黒記念を制し、GⅠではサクラローレル、ナリタブライアン、バブルガムフェロー、マーベラスサンデー、マヤノトップガンといった強豪と戦いました。
通算成績は46戦6勝。
芝の中長距離戦、とりわけ左回りを得意としながら、2億円を超す賞金を獲得しました。
引退後は種雄馬生活を経て、引退名馬となり、生まれ故郷のタイヘイ牧場(新ひだか町静内)で余生を送っています。
彼のいる放牧地へ案内してくれたのは、牧場のゼネラルマネージャーを務める八尾圭樹さん。
専用の広い放牧地で、悠々と草を食んでいました。近況をうかがうと、
「一昨年に下痢をしたことがあって、それを機にエサを変えました。
すると、食いが良くなって、体調改善につながりました。
高齢馬ですから、飼い葉はいつも食べやすい状態で与えています。
時間をかけて、全部平らげていますよ。寒い季節は日中放牧、暖かい季節は昼夜放牧をしています。」
飼い葉には工夫を凝らし、油も与えているそうで、充実の食生活が長寿につながっているようです。
ちなみに、好きな食べ物はリンゴ。
食べやすい柔らかさのリンゴを、美味しそうに食べるそうです。
放牧地でのユウセンショウは、おっとりしていて、自由な時間を楽しんでいました。
草を食んでみたり、立ち止まって耳を澄ませてみたり。
牧場は海から比較的近く、小高い場所にあるので、散歩をしたくなるような見晴らしの良い場所です。
リラックスした日々の中には、彼だからこそできる仕事をする場面もあります。
種付けシーズンでのアテ馬です。
牧場の強い馬づくりに貢献しています。
「もともとは気性の強い面がありましたが、今では穏やかですね。
去勢はしていなくて、雄馬のままです。
春は、牧場のアテ馬としてもよく頑張ってくれているので、助かっています。」
ユウセンショウをお目当てに、毎年遠方から10組ほど見学者が訪れているそうで、それぞれ嬉しい対面を果たしています。
「現役当時を応援していた方が多いですね。
ユウセンショウをキッカケに競馬が好きになった方や、母ユウミロクの子たちを追いかけている方もいます。
弟にあたるゴーカイとユウフヨウホウは中山大障害馬ですからね。
熱い思いを持ったファンの皆さんと会えて、馬も喜んでいることと思います。」
5月13日に誕生日を迎え、30歳の大台も少しずつ見えてきたユウセンショウ。
故郷でゆったりと長寿馬の道を歩むことでしょう。
「衰えている部分はありますが、実年齢よりは若いですね。
放牧地では、力強く走ることもありますよ。
これからも無事に引退明馬として生活を送って欲しいと思います。
ユウミロクの亡くなった年齢が34歳ですから、その年齢を超えるぐらい、長生きして欲しいです。」
八尾さんの願いを込めたメッセージを受け止めているかのように、ユウセンショウは耳をピンと立てて、優しい表情を作っていたのでした。