重賞競走
'95 フェブラリーS G2
'94 ウインターS G3
'95 平安S G3
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 1995年02月18日 | フェブラリーS G2 | 東京 | ダ | 1600 |
1 | 1994年12月17日 | ウインターS G3 | 中京 | ダ | 2300 |
1 | 1995年01月16日 | 平安S G3 | 京都 | ダ | 1800 |
1 | 1994年02月13日 | 飛梅賞 500万下 | 阪神 | ダ | 1800 |
1 | 1994年07月03日 | 羊蹄山特別 900万下 | 札幌 | ダ | 1700 |
1 | 1994年11月26日 | 花園S 1500万下 | 京都 | ダ | 1800 |
1 | 1995年04月13日 | 帝王賞 | 大井 | ダ | 2000 |
1 | 1995年08月16日 | ブリーダーズGC A | 旭川 | ダ | 2300 |
1 | 1995年10月10日 | 南部杯 1 | 水沢 | ダ | 1600 |
2 | 1994年08月14日 | 巴賞 オープン | 札幌 | ダ | 1700 |
2 | 1994年09月04日 | シーサイドOP オープン | 函館 | ダ | 1700 |
3 | 1996年01月24日 | 川崎記念(中央交流) | 川崎 | ダ | 2000 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
1993年 | 中央 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 9,706,000 |
1994年 | 中央 | 12 | 4 | 3 | 1 | 4 | 113,644,000 |
1995年 | 中央 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 107,645,000 |
1995年 | 地方 | 4 | 3 | 0 | 0 | 1 | 168,000,000 |
1996年 | 中央 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 |
1996年 | 地方 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 12,000,000 |
1997年 | 中央 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 |
1997年 | 地方 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3,000,000 |
合計 | 中央 | 21 | 7 | 4 | 1 | 9 | 230,995,000 |
合計 | 地方 | 9 | 3 | 0 | 1 | 5 | 183,000,000 |
合計 | UAE | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 80,000 |
年度 | 表彰情報 |
1995年 | 最優秀ダートホース |
2月。
いよいよ中央競馬のGⅠが始まる季節。
今回の主役はかつてのフェブラリーSの覇者、ライブリマウントです。
令和になって初めての2月。
ライブリマウントに会いました。
住まいは新ひだか町三石のオギオギ牧場。
可愛らしいイラストの看板が目印です。
牧場の荻巣聡子さんにお話を聞きました。
今年29歳となるライブリマウントは、馬服を着て放牧地に佇んでいました。
撮影のために少しの間、馬服を取っていただくと、しっかりと伸びた冬毛と、生き生きとした表情がありました。
雪上での足取りは力強く、30歳間近の高齢馬とは思えないほど。
近況について、功労馬・ライブリマウントを誰よりも知る荻巣さんの言葉を挟んでいきます。
「23歳の秋からこちらで引退名馬として余生を送っています。
体調は変わりなく良いですね。
爪も問題ないですし、歯は短くなってきましたが、食欲は十分。ニンジンやリンゴが大好きで、好んで食べています。」(荻巣さん)
撮影の際、荻巣さんがライブリマウントにニンジンを与えると、嬉しそうに頬張りました。
もぐもぐと食べつくす瞬間は至福の表情。
冬は日中放牧、夏は夜間放牧をしています。放牧地では基本的に単独ですが、以前は夏に1歳馬や乳母の子と過ごすこともありました。
放牧地はとても広くて、見通しの良いフラットな場所にあります。
明るい栗毛は雪の放牧地に映えて、緑の乾草をもしゃもしゃと食べていました。
のどかな場所で穏やかな様子ですが、競走馬時代を振り返れば、数々の重賞タイトルを獲得。
日本を代表する一流ダート馬としてUAEに渡り、第1回ドバイワールドカップにも参戦。
米国のスターホース・シガーとも競いました。
獲得賞金は4億円を超え、JRA賞最優秀ダートホース、NARグランプリ特別表彰馬にも輝いています。
王者の素顔を、もう少し掘り下げていきましょう。荻巣さんの言葉を借ります。
「こちらに来てからしばらくは、正直何を考えているのかわからないこともありましたが、長く一緒に過ごしてきて、徐々にわかってきました。
プライドが高く、頭の良い馬です。他の馬と一緒にいると、自分からケンカを売ることはないですが、売られたら買いますね。」
放牧地でのライブリマウントを見ていると、自分の芯がある馬という印象です。
野生的というよりは、よく考えて行動しています。
カメラを向けるとそれを理解したかのように、優しく目線をくれました。
カメラをわかっているのかな?
牧場には年間、約50組の見学客があるそうで、遠方からの方が多いそうです。
競走馬時代からのファンもいれば、乗馬クラブ時代からのファンも。
賢いライブリマウントは、見学の方にはサービス精神旺盛で、しっかり対応するそうです。
一方で、荻巣さん曰く“私に対しては自己主張があって、ワガママな時もあります”とのこと。
日々接している荻巣さんとは、素のままの関係でいられるのでしょう。
来年は30歳の大台を迎えます。
引退名馬繋養展示事業の対象馬の中でも、指折りの存在になってきました。
フェブラリーS勝った頃からは25年が経過しましたが、今度は長寿馬として注目を集めそうです。
「これからも元気で、長生きして欲しいと思います。このまま病気や事故なく、飼養管理していきたいです。
引退名馬となってから再びライブリマウントを所有している加藤オーナーや全国のファンの皆さんに、少しでも長く元気な姿をお見せしたいと思います。」