重賞競走
'93 ジャパンC G1
'92 セントライト記念 G2
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 1993年11月28日 | ジャパンC G1 | 東京 | 芝 | 2400 |
1 | 1992年09月27日 | セントライト記念 G2 | 中山 | 芝 | 2200 |
2 | 1992年12月27日 | 有馬記念 G1 | 中山 | 芝 | 2500 |
2 | 1993年01月24日 | AJCC G2 | 中山 | 芝 | 2200 |
2 | 1993年10月10日 | 京都大賞典 G2 | 京都 | 芝 | 2400 |
4 | 1992年11月29日 | ジャパンC G1 | 東京 | 芝 | 2400 |
5 | 1993年12月26日 | 有馬記念 G1 | 中山 | 芝 | 2500 |
1 | 1992年08月15日 | 奥尻特別 500万下 | 函館 | 芝 | 2000 |
1 | 1992年08月22日 | 松前特別 900万下 | 函館 | 芝 | 2500 |
1 | 1992年10月25日 | 東スポ杯 オープン | 東京 | 芝 | 2400 |
1 | 1992年11月08日 | ドンカスターS オープン | 京都 | 芝 | 2400 |
2 | 1992年09月13日 | UHB杯 オープン | 函館 | 芝 | 1800 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
1991年 | 中央 | 5 | 0 | 1 | 1 | 3 | 5,560,000 |
1992年 | 中央 | 10 | 6 | 2 | 1 | 1 | 215,522,000 |
1993年 | 中央 | 4 | 1 | 2 | 0 | 1 | 199,192,000 |
1995年 | 中央 | 6 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 |
1996年 | 中央 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 | 3,500,000 |
1996年 | 地方 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 |
合計 | 中央 | 30 | 7 | 5 | 2 | 16 | 423,774,000 |
合計 | 地方 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 |
今年で34回目を迎えるジャパンカップの歴史の中で、質量ともに最強クラスの外国出走馬が顔を揃えたのが今から20年前、第13回ジャパンカップだ。
凱旋門賞優勝馬にブリーダーズCターフの勝馬、アーリントンミリオンで豪快な追い込みを決めた馬もいた。
さらにはドイツ、イタリアからもトップホースが参戦。
南半球からも前年の2着と、ニュージーランドダービー馬。
文字どおりに“世界一決定戦”の名に恥じないメンバーとなった。
そのレースで、もっとも印象に残るレースをしたのが、日本のレガシーワールドだった。
2番手追走から早めに先頭に立って後続を完封。
検量を終えて馬場に戻ってきた河内騎手が、ちょっと照れたようにファンの声援に応える姿は美しかった。
「もう、25歳になりましたよ。」
と言いながら、場主の幣旗力さんが案内してくれた。
セン馬ゆえに、現役引退後は、ここ“へいはた牧場”で余生を過ごしている。
引退したのが1996年だったから、かれこれ20年近くが経過しようとしている。
「年齢相応に少し歯が弱ってきたのかニンジンをこぼすこともありますが、いたって元気。健康です。」
という言葉に力が込められていた。
どうやらレガシーワールドはアウトドア派らしく、広いところが大好き。
現在は朝から昼ごろまでは比較的ちいさめのパドックですごし、午後から夕方までは広大な放牧地で自由な時間を与えられている。
「普段は本当におとなしい馬。」(幣旗さん)というレガシーワールドが、放牧地を移動するときだけは喜びを隠しきれずに、放牧地を走り回る。
もちろん、長年連れ添っているポニーのパートナー“ハニー”と一緒だ。
そのコラボレーションがなんとも可笑しく、そしてほほえましい。
走り回るレガシーワールドを一生懸命に追いかけ、そして一定の距離を保っている。やがて、気が済んだように立ち止まると、おもむろに草を噛み始める。
「お互いがお互いを必要としているのです。
どちらかがいなくなったら、寂しがって大変なことになります。」
というものの、2頭はべったりと寄り添うわけでなく、また遠く離れて過ごしているわけでもない。
絶妙な距離感を保ちながら日々を過ごしている。
「牧場に戻ってきた当初は、毎日50人くらいの方が会いに来てくれました。
だから、人間には慣れているのだと思います。」
といい
「さすがに最近は数は減ってきたものの、ずっと欠かさずに来てくれる方もいらっしゃいます。
本当にありがたいです。」
そんなレガシーワールドに優しい視線を送りながら
「牧場に居たときも穏やかな馬でした。
帰ってきてからも穏やかです。
そして、ぼくの言うことをちゃんと聞いてくれる。
どうやら、この馬はここが自分の生まれ故郷だということをわかっているみたいです。」
と嬉しそうだ。
「せっかく生まれ故郷に戻ってきてくれたのだから、今までも、そしてこれからもずっと大事にしたい。」
という幣旗さん。
取材の中で印象的だったのは、おそらく、この馬の現役時代を知らないであろう若いスタッフがレガシーワールドを扱えることを誇りに思っていること。
そんな空気を感じることができたことが、なんとも嬉しい取材となった。
動画も公開していますので「レガシーワールドの近況」からご覧ください。