事業報告

2020年度

(令和2年度 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル事業報告書から抜粋)

Ⅲ 引退競走馬に関する事項(公益目的事業3)

一般市民に引退競走馬と触れあう機会を提供し、馬の魅力を伝えるとともに、豊かな人間性の涵養と競馬に対する国民の信頼確保に寄与することを目的とし、引退競走馬の繋養展示活動への助成および情報提供などの事業を実施した。
1 引退競走馬の繋養展示活動への助成事業
(1) 繋養展示活動への助成
競走、繁殖、乗馬などの経済活動を終えた高齢の引退競走馬のうち、競走馬として活躍し、競馬の発展に貢献した名馬を繋養展示する所有者に対し、対象馬の飼養費などに係る経費の一部を助成した。
助成対象馬の頭数は、年度当初190頭(継続179頭、新規11頭)で、後期に新規6頭が加わったものの、年度途中に死亡などにより27頭減少した結果、年度末は169頭であった。また、20歳、25歳および30歳を迎えた助成対象馬30頭に対し、特別助成金を交付した。
なお、助成対象馬に対する実馬審査は、新型コロナウイルス感染症の感染対策に配慮しつつ実施した。
区分 助成対象馬の頭数
令和2年度 令和元年度
前期 後期 前期 後期
中央競馬重賞競走勝馬 継続 161 156 168 168
新規 9 6 11 6
170 162 179 174
地方競馬ダートグレード競走勝馬 継続 18 20 16 19
新規 2 0 3 0
20 20 19 19
190 182 198 193
前期は1月1日付け、後期は7月1日付けの頭数
(2) 馬名プレートの提供
繋養展示する施設を訪問した一般市民に対し、助成対象馬の情報を分かりやすく伝えるため、展示施設に馬名、血統、毛色、競走成績などを表記したプレートを提供した。
2 引退競走馬の情報提供事業
ホームページやパンフレットにより、引退競走馬の近況や繋養展示する場所などの情報を広く一般に提供した。
なお、引退競走馬の見学に際して新型コロナウイルス感染症に関する注意事項をホームページに掲載することで、展示施設を訪問する一般市民および展示施設の関係者に対し、感染予防について注意を促した。


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