マイネルキッツ

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重賞競走

  • '09 天皇賞(春) G1
  • '10 日経賞 G2
  • '11 ステイヤーズS G2

プロフィール

  • 父: チーフベアハート
  • 母: タカラカンナ
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雄
  • 毛色: 栗毛
  • 生年月日:2003年03月18日
  • 母馬所有者: ビッグレッドファーム
  • 生産牧場: ビッグレッドファーム
  • 産地: 北海道新冠郡新冠町
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Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2015年10月22日
繋養展示場所
〒057-0171 北海道浦河郡浦河町西舎141~40
 
うらかわ優駿ビレッジ「AERU」
TEL
0146-28-2111
展示時間
07時30分~16時00分
見学申込方法
連絡不要 直接訪問可
見学方法
自由見学
厩舎内への立ち入り
備考
直接訪問可能ですが、目的の馬が展示されていないこともあるので直接連絡にて確認してください。

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2009年05月03日 天皇賞(春) G1 京都 3200
1 2010年03月27日 日経賞 G2 中山 2500
1 2011年12月03日 ステイヤーズS G2 中山 3600
2 2010年05月02日 天皇賞(春) G1 京都 3200
2 2009年03月28日 日経賞 G2 中山 2500
2 2008年08月31日 新潟記念 G3 新潟 2000
2 2008年11月24日 福島記念 Jpn3 福島 2000
3 2008年07月13日 七夕賞 G3 福島 2000
5 2009年12月27日 有馬記念 G1 中山 2500
1 2006年09月30日 恵庭岳特別 500万下 札幌 2000
1 2007年09月22日 恵庭岳特別 500万下 札幌 2000
1 2007年11月18日 神奈川新聞杯 1000万下 東京 1800
1 2008年02月04日 早春S 1600万下 東京 1800
2 2006年02月11日 セントポーリア賞 500万下 東京 2000
2 2007年02月03日 立春賞 1000万下 東京 1800
2 2007年03月24日 鹿野山特別 1000万下 中山 1800
2 2007年09月09日 利尻特別 500万下 札幌 1800
3 2006年10月28日 精進湖特別 1000万下 東京 2000
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2005年 中央 2 1 0 0 1 5,000,000
2006年 中央 5 1 1 1 2 19,721,000
2007年 中央 11 2 3 0 6 48,523,000
2008年 中央 7 1 2 1 3 76,834,000
2009年 中央 8 1 1 0 6 195,694,000
2010年 中央 4 1 1 0 2 128,248,000
2011年 中央 5 1 0 0 4 74,818,000
2012年 中央 5 0 0 0 5 0
2013年 中央 5 0 0 0 5 8,200,000
合計 中央 52 8 8 2 34 557,038,000

Stories コラム

2024年4月 ~マイネルキッツとの再会~

新千歳空港から車で約2時間半。
札幌からなら車で約3時間。
馬産地東部に位置する『うらかわ優駿ビレッジAERU』は、馬と自然とふれあえるやすらぎの里として1998年4月に開業した観光施設です。
早くから引退名馬を受け入れ、現在はオウケンブルースリ、スズカフェニックス、ナカヤマフェスタ、そして今回紹介するマイネルキッツが余生を送っています。


「横浜の根岸競馬記念公苑からこちらに移動してきたのは2023年6月です。
乗用馬として旅慣れている馬だったせいか、待ち構えていた私たちが拍子抜けするくらい初日から落ち着いていて、本当にスムーズな入厩でした。」
と教えてくれたのは太田篤志マネージャーです。
中学生くらいの時に家族で北海道を旅行中に馬の魅力に取りつかれたという太田さんは、高校を卒業後さまざまな経験を経て現在はここ『うらかわ優駿ビレッジAERU』でインストラクターとして働いています。


「馬には一頭一頭生活のルーティンがありますので、管理する上では彼らの生活のリズムを人間の都合で崩さないことを最大限に心がけています。」
そして一頭一頭しっかり観察し、その馬がどのような精神状態でどうサポートすれば良いかを考えているそうです。


現在マイネルキッツは、同じように昨年種雄馬を引退して秋に移動してきたナカヤマフェスタと同じ放牧地でゆったりとした時間を過ごしています。
この日のマイネルキッツは、放牧地で手綱を解かれるとまずゴロン。
そして再びゴロン。
せっかく手入れをしてもらっていたのにそれも台無しですが、体を震わせてとても気持ちよさそうです。
そして与えられた青草のもとへと近づくとひたすらそれを頬張ります。
そんな風に物事にあまり動じないマイネルキッツに対してどこか忙しないのはナカヤマフェスタ。
マイネルキッツが黙々と青草を食む横を行ったり来たり。
自分をアピールするかのようにだいぶ遅れてゴロン。
まるで『構ってちゃん』のように振る舞う姿は、GⅠ優勝馬であることを忘れさせてくれます。
そして、そんな何気ないやり取りにも2頭の関係性が浮き彫りにされているようです。


2頭を同じ放牧地に放す訳は
「馬はもともと群れで生活する動物ですから、仕事を終えた彼らに少しでも馬本来の行動を取り戻して欲しいという思いから。」
だそうです。
「季節などにもよりますが、どうしても1頭だと馬は運動不足になりがちです。
もちろん、馬同士にも相性がありますから、2頭を同じ放牧地に放すことが馬にとってストレスにならないよう細心の注意を払いますが、この2頭はお互い自分のテリトリーを持っていて依存しあうような仲ではないので1頭よりも2頭のほうが馬のためになると判断しました。」
同じ放牧地に2頭のGⅠ優勝馬。
ファンにとっては、そんな夢のようなシーンを現実のものとしてくれています。

3月下旬現在は朝8時から正午くらいまでが放牧時間です。
「ようやく雪が解け始めましたが、青草が生え揃うようになれば放牧時間を長くする予定です。
2頭とも外に出す時はとても嬉しそうにするのですが、雪の残る放牧地では、乾草を食べ終えてしまうとやることがないんですよ。」
と苦笑い。
そんなマイネルキッツには横浜時代からのファンがたくさんいるようで移動した際は、手紙のほか乗馬少年団の子供たちが描いた絵も届けられたそうです。
 「これまではお礼を言う機会もなかったですが、本当に嬉しかったですし、身が引き締まる思いでした。
幸い、マイネルキッツ含めた4頭の健康状態に不安はありませんが、細心の注意を払って管理していきます。
浦河町は空港からの距離もあるので気楽に寄れる場所ではないかもしれませんが、時間に余裕ができたらぜひ会いにきてください。
それまではSNSなどを通して馬の情報を発信していきますのでそちらも楽しみにしていただければ嬉しいです。」
というメッセージを預かりました。