シンボリグラン

シンボリグラン メイン画像1

重賞競走

  • '05 CBC賞 G2

プロフィール

  • 父: Grand Lodge
  • 母: Valixa
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雄(セン)
  • 毛色: 芦毛
  • 生年月日:2002年05月18日
  • 母馬所有者: Takahiro Wada
  • 産地: Ireland
シンボリグラン メイン画像2

Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

相変わらず元気にのんびり過ごしています。

情報提供者:繋養者

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2019年8月6日
繋養展示場所
〒088-2271 北海道川上郡標茶町阿歴内基線132番地
 
釧路セントラル牧場
TEL
080-8299-6388
展示時間
09時30分~15時00分
休憩時間
11時30分~13時30分
見学休止期間
11月 ~ 04月
 
冬季はお控えください
連絡予約
3日前まで
見学方法
案内あり
厩舎内への立ち入り
備考
事前連絡は3日前までにお願いします。
なお、連絡は9:30~11:30、13:30~15:00の時間帯にお願いいたします。
同じ繋養場所にいる功労馬

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2005年12月24日 CBC賞 G2 中京 1200
2 2006年10月28日 スワンS G2 京都 1400
2 2008年09月14日 セントウルS G2 阪神 1200
2 2007年08月05日 関屋記念 G3 新潟 1600
2 2008年07月20日 アイビスサマーダッシュ Jpn3 新潟 1000
3 2006年11月19日 マイルChS G1 京都 1600
3 2005年06月12日 ファルコンS G3 中京 1200
3 2006年03月04日 オーシャンS G3 中山 1200
3 2010年02月07日 シルクロードS G3 京都 1200
3 2010年03月06日 オーシャンS G3 中山 1200
1 2005年04月16日 桜草特別 500万下 中山 1200
1 2005年05月15日 葵S オープン 京都 1400
1 2005年11月13日 オーロC オープン 東京 1400
2 2005年10月23日 福島民友C オープン 福島 1200
2 2007年11月11日 オーロC オープン 東京 1400
2 2010年04月24日 オーストラリアT オープン 京都 1200
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2004年 中央 6 0 1 2 3 6,050,000
2005年 中央 11 5 1 1 4 145,098,000
2006年 中央 8 0 1 2 5 71,124,000
2007年 中央 6 0 2 0 4 33,612,000
2008年 中央 10 0 2 0 8 44,136,000
2009年 中央 6 0 0 0 6 6,200,000
2010年 中央 7 0 1 2 4 31,323,000
2011年 中央 7 0 0 0 7 4,000,000
合計 中央 61 5 8 7 41 341,543,000

Stories コラム

2020年7月 ~シンボリグランとの再会~

札幌市から道東道を使って約350㎞。

最寄りの釧路空港から車で約1時間。

乗用馬の生産、育成、そして功労馬預託などを行っている釧路セントラル牧場は、映画「仔鹿物語」の舞台になり、そして女優の高橋恵子さんの出身地でもある標茶町に位置しています。

標茶町の主要産業は、酪農。

市内を車で走ると、いわゆるサラブレッドを含む軽種馬よりも、ばんえい競馬で使用される重種馬やホルスタイン、肉牛などが放牧されているシーンが目に飛び込んできます。

ここに2005年のCBC賞に勝ったシンボリグランが引退名馬としてやってきました。

約1年前のことです。

アイルランドで生産され、日本で競走馬としての育成を受けたこの馬は、2歳夏の新馬戦は1番人気に支持されながらもしんがり負け。

2戦目は15頭立て14着。

この馬の競走生活は、どん底からのスタートでした。

それでも3歳夏には重賞初挑戦となったファルコンSで3着し、秋には古馬を一蹴。

その後はなかなか勝ち星には恵まれませんでしたが、長く短距離重賞戦線を賑わす存在でした。

現役引退後は世田谷区の馬事公苑で乗用馬となり、2017年から茨城県稲敷市のヨシザワライディングファームで引退名馬として繋養をスタート。

昨年夏前から、ここに移動しています。


そんなことを考えながら、いつもとは違う、見慣れぬ風景に戸惑いながらも、牧場に到着すると、担当スタッフの小出直人さんが出迎えてくれました。


乗用馬が多いせいかはわかりませんが、場内には芦毛の馬が多く目立ちます。

もっとも奥の厩舎からほど近い放牧地に18歳になったシンボリグランが、やはり元競走馬の雌馬とともに2頭で放牧されていました。

聞けば、この牧場にサラブレッドは、この2頭だけだそうです。


いわゆるコアな競馬ファンではないという小出さんですが

「シンボリグランという名前には記憶がありました。
ですから、その名前を聞いたときは、ちょっとワクワクしました。」

「性格的にはちょっとキツい面があると聞いていましたが、競走馬を引退して、ずっと乗用馬として供用されてたようなので人間に対して最初から従順でした。
扱いに困るようなことはまったくありませんでした。」

ただ、移動してきた直後は、ほかの馬に対して警戒するような面を見せることがあったようで

「移動してきた直後だけ、うるさい面を見せることがありましたが、今はパートナーと仲良く時間を過ごしています。」

現在は朝8時前後から夕方16時くらいまでが放牧時間だそうです。

後ろ脚にはフレグモーネのあとが残っていますが、後遺症もないとのこと。

芦毛特有のメラノーマが少しずつ目立つようにはなってきたそうですが、現在は飼い食いも良く健康状態には不安はないそうです。

「この場所は、馬にとってストレスがない環境だと思います。
長い間頑張ってきた馬ですから、残された時間をゆっくりと過ごして欲しいと思います。
ここは馬産地の中心から少し離れた場所ですし、なかなか足を運びにくいとは思いますが、会いに来てくれたら嬉しいです。」


と小出さんは、優しい目線を馬に送ってくれました。