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ダイワエルシエーロ

プロフィール

父: サンデーサイレンス
母: ロンドンブリッジ
品種: サラブレッド
性別: 雌
毛色: 鹿毛
生年月日:2001年05月11日
母馬所有者: 下河辺牧場
生産牧場: 下河辺牧場
産地: 北海道沙流郡門別町

重賞競走

'04 オークス G1

'04 クイーンC G3

'04 京阪杯 G3

'05 マーメイドS G3

近況 2022年11月

元気いっぱいに過ごしています。

繋養者情報提供者:

母親のロンドンブリッジとは仲が良いので、ちょくちょく動画に登場します。

JAIRS情報提供者:

MOVIE

繋養展示場所
〒059-2122 北海道沙流郡日高町緑町121
 
下川 茂広
展示時間
10時00分~16時00分
休憩時間
11時00分~13時00分
連絡予約
3日前まで
見学申込方法
競走馬のふるさと日高案内所 TEL 0146-43-2121
見学方法
案内あり
厩舎内への立ち入り
不可
備考
マナーを守って見学お願いします

同じ繋養場所にいる引退名馬

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2004年05月23日 オークス G1 東京 2400
1 2004年02月21日 クイーンC G3 東京 1600
1 2004年11月27日 京阪杯 G3 京都 1800
1 2005年07月10日 マーメイドS G3 阪神 2000
3 2004年12月19日 阪神牝馬S G2 阪神 1600
2 2004年01月18日 紅梅S オープン 京都 1400
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2003年 中央 1 1 0 0 0 7,000,000
2004年 中央 7 3 1 1 2 235,404,000
2005年 中央 4 1 0 0 3 39,350,000
2005年 地方 1 0 0 0 1 0
合計 地方 1 0 0 0 1 0
合計 中央 12 5 1 1 5 281,754,000

2023年5月 ~ダイワエルシエーロとの再会~

2004年、当時騎手であった福永祐一をオークス初制覇に導いたダイワエルシエーロ。現在は北海道沙流郡日高町の下川茂広牧場で引退名馬として暮らしています。



日高自動車道の日高門別インターチェンジからほど近い距離にありながらも、ゆったりと時間が流れる牧場。生まれ故郷の下河辺牧場からほど近くの場所で、母であるロンドンブリッジと穏やかな時間を過ごしています。



競走馬時代、桜花賞は大外枠に泣かされましたが、距離不安を囁かれたオークスでは逃げ切り勝ち。デビュー5戦目でのオークス勝利は当時の最少キャリアタイ記録。生産した下河辺牧場にとっては前年のスティルインラブに続く、2年連続での優勝でした。
残念ながら軽度の脚部不安を発症して秋華賞は出走することができませんでしたが、暮れの京阪杯では同世代雄馬を一蹴。4歳7月のマーメイドSの優勝を最後に、競走を引退しました。



その後は生まれ故郷の下河辺牧場で繁殖雌馬となり、21歳となった2022年、レイデオロとの間に雌馬を産んだあと、繁殖登録を抹消。下川茂広牧場で引退名馬としての生活が始まりました。



「下河辺牧場とお付き合いさせていただくようになって、もう30年くらいになりますでしょうか。実は繁殖雌馬としての現役時代にも、ダイワエルシエーロをお預かりしたことがあるんです。」
と下川さん。
種付けはしたものの、ダイワエルシエーロが妊娠しなかった年には、翌年の受胎が確認されるまでの間、下川さんのもとで過ごしていたこともあるそうです。



「GⅠレース優勝馬を馬運車に乗せて種付け場に向かうという貴重な経験をさせてもらいました。下河辺牧場には感謝しかありません。縁あってお預かりさせてもらった母娘の血縁ですから、ロンドンブリッジの仔でダイワエルシエーロの弟にあたるグレーターロンドン産駒の活躍もやっぱり嬉しいです。」
1頭の競走馬から楽しみが広がるのもサラブレッドの魅力かもしれません。



そんな広がりの中で、最近驚いたのは
「今から行くから。」
と電話連絡のあと、下河辺社長とともに福永祐一調教師が車から降りてきた事と伺いました。とてもやさしい目でダイワエルシエーロとの再会を喜んでいたようです。



ダイワエルシエーロは今、母親のロンドンブリッジと同じ放牧地で仲良く過ごしています。
「昨年から引退名馬となりましたが、まだまだ元気。どこも悪いところはありませんし、食欲も旺盛。少しでも良い草、美味しそうな草を求めて、母親と一緒に放牧地を歩き回っています。」



ダイワエルシエーロはロンドンブリッジの初仔で、年齢にすれば6歳差ですが、その様子は、まるで姉妹みたいな母娘。今回の取材でも仲の良い様子を撮影することができました。動画、写真も是非ご覧ください。



訪れる前のイメージでは気の強いロンドンブリッジに対して、どちらかと言えば大人しいダイワエルシエーロというものでしたが、下川さんによれば
「やはり母娘なのでしょう。気の強い性格も似ています。見学の際は、お気をつけください。」
と伺いました。



「母仔ともに元気で過ごしていますし、こうやって2頭が同じ放牧地で余生を過ごしていけるのは消長の激しいサラブレッドの世界では珍しいことだと思います。下河辺牧場の親心があってのことだと思いますが、この時間が少しでも長く続いていけるようにしっかりと管理したいと思います。」
と話してくれました。