重賞競走
'03 阪神ジュベナイルフィリーズ G1
'06 中山牝馬S G3
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 2003年12月07日 | 阪神ジュベナイルフィリーズ G1 | 阪神 | 芝 | 1600 |
1 | 2006年03月12日 | 中山牝馬S G3 | 中山 | 芝 | 1800 |
2 | 2004年10月17日 | 秋華賞 G1 | 京都 | 芝 | 2000 |
2 | 2006年08月13日 | クイーンS G3 | 札幌 | 芝 | 1800 |
3 | 2004年04月11日 | 桜花賞 G1 | 阪神 | 芝 | 1600 |
3 | 2003年10月04日 | 札幌2歳S G3 | 札幌 | 芝 | 1800 |
3 | 2004年03月06日 | チューリップ賞 G3 | 阪神 | 芝 | 1600 |
3 | 2004年08月15日 | クイーンS G3 | 札幌 | 芝 | 1800 |
4 | 2005年11月13日 | エリザベス女王杯 G1 | 京都 | 芝 | 2200 |
5 | 2004年05月23日 | オークス G1 | 東京 | 芝 | 2400 |
1 | 2003年09月13日 | コスモス賞 オープン | 札幌 | 芝 | 1800 |
2 | 2003年08月30日 | クローバー賞 オープン | 札幌 | 芝 | 1500 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
2003年 | 中央 | 5 | 3 | 1 | 1 | 0 | 99,047,000 |
2004年 | 中央 | 5 | 0 | 1 | 3 | 1 | 93,949,000 |
2005年 | 中央 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 15,000,000 |
2006年 | 中央 | 7 | 1 | 1 | 0 | 5 | 61,632,000 |
合計 | 中央 | 19 | 4 | 3 | 4 | 8 | 269,628,000 |
年度 | 表彰情報 |
2003年 | 最優秀2歳牝馬 |
今回は2003年の阪神ジュベナイルフィリーズを制し、同年の最優秀2歳牝馬を受賞したヤマニンシュクルを訪ねました。
2003年阪神ジュベナイルフィリーズは、後にG1馬となるスイープトウショウ他、アズマサンダースやフィーユドゥレーヴなどの重賞馬も出走。
また、このレースには『ヤマニン』の馬が3頭出走しており、ヤマニンシュクルは同厩舎で、錦岡牧場生産のヤマニンアルシオンをゴール直前、ほぼ最後方から大外一気で差し切って勝利。
トウカイテイオー産駒ということもあって、GⅠ勝利に多くのファンが歓喜に沸きました。
阪神ジュベナイルフィリーズを勝利した後は、スイープトウショウ、ダンスインザムードダイワエルシエーロといった名牝たちとGⅠや重賞へ出走。
2004年の秋華賞後、屈腱炎で1年1か月休養をするなど、現役時代は怪我に何度も泣かされた馬でもありました。
屈腱炎や大きな怪我を乗り越えて、重賞やGⅠレースへ果敢に挑む姿が印象的な馬でした。2006年のエリザベス女王杯でのレース中の怪我で競走能力を喪失し、惜しまれながら引退。
繁殖生活では、2008年以降ほぼ毎年コンスタントに出産。
ヤマニンシュクルの最後の産駒は2020年に産まれたイスラボニータ産駒の雌馬で、デビューを楽しみにしているファンも少なくないでしょう。
2012年に産まれたディープインパクト産駒のヤマニンナジャーハは現役引退後、錦岡牧場へ戻っています。祖母から続くヤマニンとトウカイテイオー、ディープインパクトの血を受け継いでくれているので、こちらも注目してみてくださいね。
ヤマニンシュクルは2020年をもって種雌馬を引退し、新冠町の錦岡牧場で引退名馬として余生を送っています。
錦岡牧場といえば、ヤマニンゼファーの生産牧場としても有名ですよね。
その後もヤマニンキングリー、ヤマニンアラバスタなど多くの重賞馬を輩出しているヤマニンファンなら知らない人はいない牧場です。
今回は錦岡牧場の場長、石井秀厚さんにお話を聞くことができました。
現在のヤマニンシュクルの生活はというと、仲良しの相棒、バディと一緒に夜間放牧を行っているそうです。
「夜間放牧をして、日中は一度厩舎へ戻りエサを食べ、また放牧という毎日を過ごしています。」
と教えてくださいました。
性格については、「穏やかで手がかからない馬。」とおっしゃっていました。
取材中も放牧地でとてもおとなしく、適度に歩き、草を食べたりしながら穏やかに過ごしていました。
現役時代も大きな馬でしたが、今も21歳には見えない若々しい馬体で、毛艶もよくとても健康そうでした。
石井場長も「至って元気。」とのことでした。
ヤマニンシュクルの最近のエピソードを尋ねたところ、
「本当に穏やかでおとなしい馬なので、特別なエピソードはないんですよ。」
とのことでしたが、
「2か月ほど前、近くの調教場で調教されている馬を見て、一緒に走り出すことが何度かあったんです。
もしかすると現役の競走馬を見て、ちょっとレースを思い出したのかもしれませんね。」
と話してくださいました。
場長の石井さんに、引退馬を扱うことの心構えを聞くと
「現役時代に頑張ってくれていたので、日々感謝しながら心を込めて世話をしています。」
「錦岡牧場には、ヤマニンシュクルの他にもヤマニンセラフィムが引退名馬として繋養されています。
引退名馬たちには穏やかな余生を過ごしてもらいたいですね。」
と答えてくれました。
最後に錦岡牧場さんより、見学に際して皆様へのお願いです。
『コロナウイルス感染症対策のため、現在、一般見学は中止しています。
見学を再開した際は、もう一度 見学の際の注意 を確認し見学をお願いします。』