重賞競走
'04 ダービー卿ChT G3
'04 京成杯オータムH G3
'05 京成杯オータムH G3
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 2004年04月04日 | ダービー卿ChT G3 | 中山 | 芝 | 1600 |
1 | 2004年09月12日 | 京成杯オータムH G3 | 中山 | 芝 | 1600 |
1 | 2005年09月11日 | 京成杯オータムH G3 | 中山 | 芝 | 1600 |
3 | 2003年05月11日 | NHKマイルC G1 | 東京 | 芝 | 1600 |
3 | 2002年10月12日 | デイリー杯2歳S G2 | 京都 | 芝 | 1600 |
3 | 2002年08月04日 | 函館2歳S G3 | 函館 | 芝 | 1200 |
3 | 2005年10月02日 | シリウスS G3 | 阪神 | ダ | 1400 |
1 | 2002年11月02日 | 百日草特別 500万下 | 中山 | 芝 | 1800 |
1 | 2003年04月19日 | ベンジャミンS オープン | 中山 | 芝 | 1800 |
1 | 2003年10月04日 | ポートアイランドS オープン | 阪神 | 芝 | 1600 |
2 | 2002年07月20日 | ラベンダー賞 オープン | 函館 | 芝 | 1200 |
2 | 2004年01月17日 | ニューイヤーS オープン | 中山 | 芝 | 1600 |
3 | 2006年07月23日 | 関越S オープン | 新潟 | ダ | 1800 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
2002年 | 中央 | 7 | 2 | 1 | 3 | 1 | 41,845,000 |
2003年 | 中央 | 10 | 2 | 0 | 1 | 7 | 78,844,000 |
2004年 | 中央 | 8 | 2 | 1 | 0 | 5 | 96,596,000 |
2005年 | 中央 | 6 | 1 | 0 | 1 | 4 | 57,336,000 |
2006年 | 中央 | 5 | 0 | 0 | 1 | 4 | 12,545,000 |
2007年 | 中央 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
合計 | 中央 | 37 | 7 | 2 | 6 | 22 | 287,166,000 |
パワフルな先行力を武器に、2004年、05年の京王杯オータムハンデを連覇したマイネルモルゲンは現役生活を引退後、5勝を記録した中山競馬場での乗馬生活を経て、2013年から「馬が自然界で暮らせる」北海道のホーストラストで余生を送っています。
札幌から車で約2時間。
日本海を見下ろす小高い丘に作られた大きい放牧地で、十数頭の仲間たちとのんびり過ごすことができる。
ここが、マイネルモルゲンにとっての安住の地です。
「今年で20歳になりますが、年齢の割には食欲が旺盛で、痩せることもなくとても元気です。」
と代表の酒井政明さん。
かつて、地方競馬で厩務員をされていた時に、現役生活を終えた競走馬たちが処分されるのを見て
「自分にも何かできないか」
と2009年に功労施設、乗馬クラブを立ち上げたそうです。
本場と分場あわせて約40頭が暮らすホーストラスト北海道。
どのようにして馬を分けているのかと聞けば
「馬同士の相性もありますが、どちらかと言えば分場は若くて、元気の良い馬が多いです。」と教えてくれました。
マイネルモルゲンの普段の健康状態が窺い知れる話でもありました。
ここは本場も、分場も基本的には24時間放牧。
と言っても、1日1回は馬体のチェックをし、放牧地のボロ拾いなどは欠かしません。
放牧地には急な天候の乱れなどにも対応できるように出入り自由の厩舎も用意されていますが、馬たちが利用することはほとんどないそうです。
日本海から吹き抜ける心地よい風を感じながら、馬たちは自由な生活を楽しんでいます。
「ここでの生活も、もう8年目になりますね。
来たばかりの頃は気の強い馬でしたが、今では周囲に溶け込んで、上手にやっています。」と現在の様子を教えてくれました。
今年は新型コロナの関係で見学を断っていた時期もあり、例年に比べると訪れる人の数は少ないそうですが、それでもトラストサポーターの方々や熱心なファンが足を運んでくれるそうです。
「普段は人懐っこく、人間に対して何か悪さをするということはありませんが、以前は馬同士になると気の強い面を見せることがありました。
それでも年齢を重ねるごとに周囲と仲良くなるなど、賢い馬だと思います。」
とはいえ、今でも、そういった性格が見え隠れしています。
与えられた飼い葉を一心不乱に食べ続けているかと思えば、隣の馬を威嚇したり、体を寄せて追い出そうとしてみたりするシーンもちらり。
かと思えば、自分がその群れから離れて違う飼い葉桶にむかうことも。
どうやら、ボス気質というよりもかなり自由気ままな性格のように見えます。
同じ放牧地には同じ年のスプリングドリュー(福島牝馬S)がいるほか、まだ8歳のセカンドテーブル(京王杯2歳S)も仲間入りをしていますが、さすが重賞3勝馬の存在感は十分といったところでしょうか。
「ここにいる馬たちは、基本的にはみんな仲が良いと思います。」
近いうちにはG1優勝馬ダノンシャンティが仲間に入るそうですが
「それも楽しみです。」
と酒井さん。
ただ、とくに種雄馬経験がある馬が仲間に入る場合は、慣れるまで注意深く見守る必要があるそうですが、自然豊かな環境が馬という動物の本能を呼び戻してくれるのではないかと思います。
「毎年、新しい馬が引退して引退名馬となる一方で、レースの記憶も薄れてくるとは思いますが、みんな元気で過ごしていますので、ご安心ください。」
とメッセージを預かりました。
今年は、コロナに振り回された1年となっていますが、たくさんのファンの方々が気軽に引退名馬に会いに行けるような日が1日も早く戻ってくることを祈りたいと思います。