アサクサデンエン
重賞競走
- '05 安田記念 G1
- '05 京王杯スプリングC G2
プロフィール
- 父: Singspiel
- 母: Whitewater Affair
- 品種: サラブレッド
- 性別: 雄
- 毛色: 栗毛
- 生年月日:1999年03月22日
母馬所有者: Fusao Sekiguchi
- 産地: Great Britain
Catch up with Your Old Heroes
今、あの馬はどうしてる?
本当にいい子で、大変元気に過ごしております。実績馬らしい雰囲気で、とても大人しいです。
ぜひ遊びにいらして、デンエンに会っていってください。
情報提供者:繋養者
Location & Conditions for Visitors
繋養者・見学条件
- 繋養展示場所
- 〒069-0208 北海道空知郡南幌町南8線西14番地
-
- 南幌ライディングパーク
- TEL
- 011-378-5800
- FAX
- 011-378-5858
- 展示時間
- 13時00分~17時00分
- 休日
-
火曜日
- 連絡予約
- 前日まで
- 見学方法
- 自由見学
- 厩舎内への立ち入り
- 可
Race Record
競走成績
着順 |
日付 |
レース名 |
競馬場 |
芝ダ |
距離 |
1 |
2005年06月05日 |
安田記念 G1 |
東京 |
芝 |
1600 |
1 |
2005年05月15日 |
京王杯スプリングC G2 |
東京 |
芝 |
1400 |
2 |
2006年06月04日 |
安田記念 G1 |
東京 |
芝 |
1600 |
3 |
2005年04月16日 |
マイラーズC G2 |
阪神 |
芝 |
1600 |
4 |
2005年10月30日 |
天皇賞(秋) G1 |
東京 |
芝 |
2000 |
1 |
2001年12月15日 |
ひいらぎ賞 500万下 |
中山 |
芝 |
1600 |
1 |
2003年05月03日 |
八ケ岳特別 1000万下 |
東京 |
芝 |
1800 |
1 |
2003年10月12日 |
TV山梨杯 1000万下 |
東京 |
芝 |
1600 |
1 |
2003年11月02日 |
錦秋特別 1000万下 |
東京 |
芝 |
1400 |
1 |
2004年12月25日 |
クリスマスC 1600万下 |
中山 |
芝 |
1600 |
2 |
2005年01月15日 |
ニューイヤーS オープン |
中山 |
芝 |
1600 |
年 |
主催者 |
レース回数 |
1着 |
2着 |
3着 |
着外 |
賞金 |
2001年 |
中央 |
2 |
2 |
0 |
0 |
0 |
16,406,000 |
2002年 |
中央 |
2 |
0 |
0 |
0 |
2 |
6,000,000 |
2003年 |
中央 |
11 |
3 |
1 |
4 |
3 |
66,950,000 |
2004年 |
中央 |
3 |
1 |
1 |
0 |
1 |
25,676,000 |
2005年 |
中央 |
7 |
2 |
1 |
1 |
3 |
213,866,000 |
2006年 |
中央 |
4 |
0 |
1 |
0 |
3 |
52,080,000 |
合計 |
中央 |
29 |
8 |
4 |
5 |
12 |
380,978,000 |
合計 |
UAE(海外) |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
合計 |
香港(海外) |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
250,000 |
Stories
コラム
2020年6月 ~アサクサデンエンとの再会~
21歳になったアサクサデンエンが余生を過ごしている南幌ライディングパークは北海道最大都市である札幌と、北の玄関口と言われる新千歳空港から、いずれも1時間弱という距離にあります。
訪れたことがある人はご存知かと思いますが、ここでは敷地内を自由に歩き回る馬がいます。
もちろん、馬が敷地の外に出ないように工夫がされていますが、まるで生産牧場の放牧地にいるかのような錯覚を覚えるシーンを見ることができるかもしれません。
ほかにも馬が快適に過ごせるように放牧用のパドックが用意されていることなど、馬に対するオーナーの愛情があふれています。
乗馬クラブではありますが「ライディングパーク」という名称にした理由が、垣間見える場所です。
この日、撮影用にメインとなる屋外馬場に1頭で放されたアサクサデンエンは戸惑う様子もなく、牧柵の外に首を伸ばして草を噛み続けます。
「競走馬としてはとても優れた馬でしたが、ウマという動物の世界ではあまり強い馬ではないですね。」
とインストラクターを務める松井さん。
聞けば、集団行動はあまり得意ではないらしく、どちらかといえば少し離れた場所に1頭でいることが多いそうです。
「ひと言でいえばマイペース。
移動してきた当初は自己表現が苦手で、内向的な性格の馬でした。
でも、それは仕方がないことかもしれません。
何しろ、ほかの馬と一緒に放牧されるということは、現役競走馬時代、種雄馬時代にはなかったことでしょうから。」
と話し
「そういうこともあって、最初のころは周囲に遠慮しているようなところがありました。
今ではだいぶ慣れましたが、よく言えば周囲に気を配ることができる理知的な馬です。」
そんな優しい性格だからこそ、ここに移動後、種雄馬時代の担当者も様子を見に来てくれるなど愛されていた様子が伺えます。
現役時代は、国内外のGⅠ馬が集った2005年の安田記念に優勝したほか、京王杯スプリングカップをレコード勝ち。
通算成績は31戦8勝(重賞2勝)と活躍しました。
5年間の種雄馬生活で自身を超えるような産駒には恵まれませんでしたが、その後は社台ファームで功労馬として過ごし、2017年に、ここ南幌ライディングパークに移動してきました。
いまだに去勢しないままでも過ごしていけるようにとても穏やかな馬だそうです。
「内臓が丈夫なのだと思いますが、食欲はすごいです。
放牧されている間は、ほとんど草を噛んでいるような状態です。」
ただ、あまりに体重が増えすぎると脚元への負担が心配なので、毎朝、脚元のチェックは欠かせないそうです。
「痛みもなく、治療というよりも予防のための診察です。」
ご自身も競馬ファンというだけあってサラブレッドに対するリスペクトの気持ちは十分に伝わってきますが、アサクサデンエンに対してはどこか母親のような愛情を注いでいるのかもしれません。
現在は午前9時頃から放牧。
昼もしっかりと飼い葉を食べて、体調や天気によっては午後に再び放牧にだすこともあるそうです。
「不思議なのですが、同時期に移動してきたザッツザプレンティには男性ファンが多く、アサクサデンエンには女性ファンが多いのです。
名前が独特というか、覚えやすいので競馬にそれほど詳しくない方でも、知っている方が多いのは嬉しいですね。
せっかく縁あってここに来たのですから、これからの残りの時間を少しでも幸せに過ごしてほしいと思っています。
馬はとても元気にしていますし、空港からも近いですから、機会があれば会いに来てくれたら、馬も喜ぶと思います。」
というメッセージを預かりました。