シルクフェイマス
重賞競走
- '04 日経新春杯 G2
- '04 京都記念 G2
- '06 AJCC G2
プロフィール
- 父: マーベラスサンデー
- 母: セイントセーラ
- 品種: サラブレッド
- 性別: 雄
- 毛色: 鹿毛
- 生年月日:1999年04月08日 母馬所有者: 中西 宏彰
- 生産牧場: 早田牧場新冠支場
- 産地: 北海道新冠郡新冠町
Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?
北海道沙流郡日高町の奥山牧場で引退名馬として繋養を始めました。
Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件
- 繋養展示場所
- 〒 北海道沙流郡日高町
- 展示時間
- 09時00分~09時00分
Pedigree 血統表
Race Record 競走成績
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 2004年01月18日 | 日経新春杯 G2 | 京都 | 芝 | 2400 |
1 | 2004年02月21日 | 京都記念 G2 | 京都 | 芝 | 2200 |
1 | 2006年01月22日 | AJCC G2 | 中山 | 芝 | 2200 |
2 | 2004年06月27日 | 宝塚記念 G1 | 阪神 | 芝 | 2200 |
3 | 2004年05月02日 | 天皇賞(春) G1 | 京都 | 芝 | 3200 |
3 | 2004年12月26日 | 有馬記念 G1 | 中山 | 芝 | 2500 |
3 | 2005年05月28日 | 金鯱賞 G2 | 中京 | 芝 | 2000 |
3 | 2008年02月23日 | 京都記念 G2 | 京都 | 芝 | 2200 |
1 | 2003年07月27日 | 湯浜特別 500万下 | 函館 | 芝 | 2000 |
1 | 2003年08月23日 | 日高特別 1000万下 | 札幌 | 芝 | 2000 |
1 | 2003年09月21日 | HTB賞 1000万下 | 札幌 | 芝 | 2000 |
1 | 2003年10月25日 | 比叡S 1600万下 | 京都 | 芝 | 2400 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
2002年 | 中央 | 13 | 2 | 3 | 2 | 6 | 38,263,000 |
2003年 | 中央 | 6 | 4 | 0 | 0 | 2 | 60,381,000 |
2004年 | 中央 | 6 | 2 | 1 | 2 | 1 | 263,060,000 |
2005年 | 中央 | 4 | 0 | 0 | 1 | 3 | 16,106,000 |
2006年 | 中央 | 7 | 1 | 0 | 0 | 6 | 79,942,000 |
2008年 | 中央 | 4 | 0 | 0 | 1 | 3 | 16,162,000 |
2009年 | 中央 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 |
合計 | 中央 | 43 | 9 | 4 | 6 | 24 | 473,914,000 |
Stories コラム
2022年1月 ~シルクフェイマスとの再会~
今回の主役は2006年アメリカジョッキークラブカップの勝ち馬、シルクフェイマスです。
日高町の奥山ファームで余生を送っています。
シルクフェイマスはマーベラスサンデー産駒の23歳。
競走馬としては晩成タイプで、デビューは3歳春でした。
素質の高さでその年に2勝し、4歳時にはとんとん拍子に特別戦を制してオープン入り。
本格化した5歳、日経新春杯、京都記念を優勝。
父子制覇のかかった宝塚記念では惜しくも2着に敗れましたが、その実力はGⅠに通じることを示しました。
その後も重賞の常連としてターフを沸かし、7歳時に出走したアメリカジョッキークラブカップでは、古豪健在の勝利をあげました。
引退後は1シーズン種付けを行い、デビューした4頭の産駒からフェイマスエンドが中央5勝と活躍しました。
そして、シルクフェイマスは約12年前から奥山ファームで第3の馬生を始めました。
2018年から「引退名馬繋養展示事業」の仲間入りをしています。
近況を伝えてくれたのは、牧場の奥山昌志さんです。
「馬自身はとても元気で、健康そのものです。
種雄馬生活後、去勢はせずに雄馬のまま過ごしています。
5、6年アテ馬を務めていましたが、今は静かな引退馬生活です。
放牧地でのんびりと過ごしています。
年齢を重ねて少し背中が垂れてきましたが、熱発することもなく、あまり病気をしない馬です。
丈夫ですね。」
放牧地では1頭で過ごしており、近くには山や川があり、自然に満ちあふれた環境です。
放牧地のすぐ近くに厩舎がありますが、基本的には外で自由な時間を過ごしています。
今年の北海道は雪が多く、放牧地周辺はスキー場にいるかのような白銀の世界。
シルクフェイマス自身は、時折雪をペロッとなめながら、慣れた様子でもっさもっさと雪の放牧地を歩いていました。
この地域はもともと積雪の多い場所で、滑る心配もありません。
向かいの放牧地にはシルクライトニングがいて、お互い長生きを目指しています。
シルクライトニングは28歳となりますが、こちらも年齢を感じさせないほど元気です。
奥山ファームの自然豊かで静かな環境が、ストレスの少ない生活を叶えているように感じます。
シルクライトニングは皐月賞で2着。
シルクフェイマスは宝塚記念で2着、有馬記念と天皇賞・春で3着と、ビッグレースを盛り上げました。
現役時から知るファンは多いようで、奥山さんによれば、コロナ禍前は毎月のように見学の方が来ていたようです。
牧場の皆さんはシルクフェイマスのことを「フェイマス」と呼んでいるそうです。
冬毛がしっかり生えて、馬自身は寒さを吹き飛ばすかのように活気があります。
生き生きとした表情が印象的でした。
その名の通り、今度は長寿で名の知れた存在を目指していけるでしょう。
奥山さんも一年でも長い功労馬生活を願っています。
「エサを残さず食べていますし、食欲は十分あります。
環境にも適応していて、寒さや暑さで体調を崩すこともありません。
性格的にはやんちゃなタイプで、噛みついてくることもあるぐらい。
芯の強い馬だと思います。これからも長生きして欲しいです。」