プリモディーネ

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重賞競走

  • '99 桜花賞 G1
  • '98 ファンタジーS G3

プロフィール

  • 父: アフリート
  • 母: モンパリ
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雌
  • 毛色: 鹿毛
  • 生年月日:1996年04月05日
  • 母馬所有者: 伊達 秀和
  • 生産牧場: サンシヤイン牧場
  • 産地: 北海道沙流郡門別町
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Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

元気に過ごしています。げんきなうちに見に来てください。

情報提供者:繋養者

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2022年12月9日
繋養展示場所
〒059-2122 北海道沙流郡日高町緑町187~2
 
サンシャイン牧場
展示時間
10時00分~16時00分
休憩時間
11時30分~13時30分
見学休止期間
02月 ~ 06月
 
繁殖シーズンのため
連絡予約
3日前まで
見学申込方法
競走馬のふるさと日高案内所 TEL 0146-43-2121
見学方法
希望により案内あり
厩舎内への立ち入り
不可

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 1999年04月11日 桜花賞 G1 阪神 1600
1 1998年11月07日 ファンタジーS G3 京都 1400
3 1999年05月30日 オークス G1 東京 2400
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
1998年 中央 2 2 0 0 0 38,420,000
1999年 中央 3 1 0 1 1 149,287,000
2000年 中央 2 0 0 0 2 0
2001年 中央 3 0 0 0 3 0
合計 中央 10 3 0 1 6 187,707,000

Stories コラム

2015年10月 ~プリモディーネとの再会~

日高町で創業37年目を迎えるサンシャイン牧場は、現在数を減らしつつあるオーナーブリーディング牧場のひとつ。


21頭の繁殖雌馬、フィガロとその後継のアンパサンドという2頭の種雄馬を擁し、繁殖から育成まで一貫して行っています。


スティンガー、トゥザヴィクトリー、ウメノファイバー、フサイチエアデールなど、母としても名を残す錚々たるメンバーが顔を揃えた1999年の桜花賞。


人気馬たちが直線で伸びあぐねる中、後方から脚を伸ばしたプリモディーネが並びかける間も無く一気に先頭に立ち、59代目の桜花賞馬に輝きました。


つづくオークスは3着と意地を見せたものの、蹄の疾患である蟻洞を発症。
これが慢性化し、この後もずっと彼女を苦しめることに。

思うようにレースを使えず、5歳秋のエルムSで現役を引退。


オーナーの意向により、米国での繁殖入りが発表されました。

同牧場の小川剛可繁殖主任はその年入社したばかりで、渡米の同行を命じられました。

「当初自分も一緒にアメリカへ行き、牧場まで送り届けてしばらくしてから帰国の予定だったのですが、丁度アメリカ同時多発テロ事件が起こり人間の入国も難しくなりました。
他の繁殖と一緒に3頭で行くし、プリモディーネ自身も落ち着いていたから、この馬は大丈夫だろうと成田の検疫で見送りました。とても堂々としていて安心感のある馬でした。」
と当時のことを話してくれました。


米国で8頭の産駒を出産し、日本に送り出したプリモディーネは、2011年産のラプレシューズ(雌、父A.P. Indy)を出産後繁殖生活を引退し今年1月に生まれ故郷へ戻ってきました。

「この馬の母はもちろん、姉妹、産駒も手がけてきましたが、総じて我が強く一筋縄では行かないタイプです。
プリモディーネだけは我の強さはありますが人には従順で扱いやすいです。
あの日、成田で見送ったときの印象そのままにどっしり構えていて、走る馬はちょっと違うなと思いました。」
と小川さん。


アメリカでの生活はどんなものだったか想像はできませんが、蹄の問題を抱えたまま14年過ごし、帰って来た彼女を手厚く迎えた繁殖スタッフ。

しかし、彼女の体内時計は日本の繁殖雌馬たちとは違ったようで、馬房の中で過ごすことを嫌がったそう。

「帰ってきた1月は放牧時間も短い時期です。最初は他の馬と一緒に放牧、集牧していましたが、その内馬房の中で早く出せ出せ、なぜ閉じ込めるんだと汗をかくくらい動き回るようになってしまって。
蹄のことを考えれば、あまり動いて爪を減らして欲しくないし、開き直って気の済むまで外に出しておくことにしました。」

放牧してしまえば雪でも雨でも1頭でも満足しているそうで、これが彼女流の過ごし方のよう。

現在のスケジュールは日も明け切らぬ朝5時半、他の馬たちが放牧に出るなかひとり馬房に戻り朝ごはん。
10分もすればソワソワしはじめ、窓の外を見ながら早く外に出たいと前掻きをはじめる。飼い葉を食べたことを確認すると再び放牧へ向かうという、プリモディーネのリズムに合わせたストレスフリーな日々を送っています。