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ダイワテキサス

プロフィール

父: トロメオ
母: ローブデコルテ
品種: サラブレッド
性別: 雄(セン)
毛色: 栗毛
生年月日:1993年04月02日
母馬所有者: ハシモトフアーム
生産牧場: ハシモトフアーム
産地: 北海道新冠郡新冠町

重賞競走

'98 オールカマー G2

'00 中山記念 G2

'98 関屋記念 G3

'00 関屋記念 G3

'00 新潟記念 G3

近況 2020年6月

お蔭様で歯も丈夫、食欲もあり元気に過ごしています。

所有者情報提供者:

繋養展示場所
〒 北海道新冠郡新冠町
 
展示時間
09時00分~09時00分
着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 1998年09月20日 オールカマー G2 中山 2200
1 2000年02月27日 中山記念 G2 中山 1800
1 1998年08月09日 関屋記念 G3 新潟 1600
1 2000年08月06日 関屋記念 G3 福島 1700
1 2000年08月27日 新潟記念 G3 中山 2000
2 1999年03月14日 中山記念 G2 中山 1800
2 2001年05月26日 金鯱賞 G2 中京 2000
2 2000年06月11日 エプソムC G3 東京 1800
3 2000年12月24日 有馬記念 G1 中山 2500
3 1999年09月19日 オールカマー G2 中山 2200
3 2001年10月07日 毎日王冠 G2 東京 1800
5 2000年11月26日 ジャパンC G1 東京 2400
5 2001年10月28日 天皇賞(秋) G1 東京 2000
1 1996年06月01日 ロベリア賞 500万下 東京 1800
1 1997年06月15日 松島特別 900万下 福島 1800
1 1998年05月24日 リバーテムズ賞 900万下 東京 1800
1 1998年06月20日 安達太良S 1600万下 福島 2000
1 1998年07月18日 日本海S 1600万下 新潟 2000
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
1995年 中央 2 0 1 0 1 2,400,000
1996年 中央 7 2 0 1 4 18,914,000
1997年 中央 10 1 4 1 4 42,695,000
1998年 中央 6 5 1 0 0 165,480,000
1999年 中央 5 0 1 1 3 51,968,000
2000年 中央 12 3 1 1 7 260,097,000
2001年 中央 11 0 1 1 9 71,708,000
合計 中央 53 11 9 5 28 613,262,000

2017年8月 ~ダイワテキサスとの再会~

 北の玄関口、新千歳空港からは車で2時間ほどの北海道新冠郡新冠町に「サラブレッド銀座」と呼ばれる場所があります。

 国道235号線から若園方面へ。正確には北海道道209号滑若新冠停車場線という少々堅苦しい一般道路なのですが、片側一車線の道路をはさんで両側には名馬のふるさとがズラリと居並びます。

 国道から入ること約5キロメートル程度でしょうか。
 トウカイテイオーが産まれた長浜牧場を通り過ぎ、ロジータの故郷である高瀬牧場のとなりに、アスカクリチャンやウルトラカイザーの生まれ故郷の、つつみ牧場があります。

 ここで24歳になったダイワテキサスが元気に過ごしています。


 「きっかけはよく覚えていないのですが、現役時代から応援していた馬だったんです」というのは同牧場の堤俊明さんです。

 「新冠町で生まれて、重賞をたくさん勝った馬だから、種雄馬になった年から最後の年までほとんど毎年、配合して子供を産ませていたんです。ウチとの相性も良かったんですよ」。

 ダイワテキサスの産駒がJRAで記録した唯一の特別戦勝利は、堤さんの牧場が生産したダイワグラム。2007年6月17日、福島競馬場で記録しています。
 
 その縁で、アロースタッドでの種雄馬生活を引退し、ホロシリ乗馬クラブでの供用を終えたダイワテキサスが、堤さんの牧場にやってきたのは2015年10月のことだそうです。

 「ダイワテキサスの子供が欲しくて配合をしていたら、ダイワテキサス自身を引き取ることになってしまった」と冗談交じりに笑いますが、その顔は優しさに満ちていました。


 夏シーズンは、体調を見ながら昼夜放牧を行っています。
 「ひとことで言えば、扱い易くて、賢い馬です」とダイワテキサスを紹介してくれたのは同牧場の藤田美哉子場長です。

 「教育係とでも言えば良いのでしょうか。日によって1歳馬と同じ放牧地に放したり、繁殖雌馬や当歳馬と一緒に過ごさせるのですが、放牧パートナーにあわせて過ごしています」。

 1歳馬と同じ放牧地では重賞5勝馬の貫禄を示すように一緒に走り回ることもあるそうですし、繁殖雌馬や当歳馬と同じ放牧地では見守るように静かに過ごすことが多いそうです。

 「放牧パートナーを見て、自分がどのように振る舞えば良いのか、きっと理解しているのだと思います」と藤田場長。

 そして、寝ころぶのが大好きで、暇を見つけては気持ちよさそうに放牧地でゴロゴロ。体調は本当に良さそうです。

 つつみ牧場の見学は厩舎内や放牧地への立ち入りは不可ですが、事前連絡は不要で直接訪問も可能です。

 「それほど多くはないですけれども、毎年、足を運んでくださるファンの方がおります」という堤さんですが、取材当日も道路に車を停めてダイワテキサスの様子を見守るファンの方がいらっしゃいました。
 きっと、堤さんが感じている以上の方が今も元気に過ごすダイワテキサスに勇気をもらっていることでしょう。


 そんなダイワテキサスを2人は「24歳になりましたが、精神的にも、そして身体的にも健康です」と現在の体調には太鼓判を押してくれます。

 「今はまだそんな兆候を見せませんが、生き物ですから、いつの日か必ず寿命というものがやってきます。その日まで、元気に過ごしてもらいたい」と暖かい目で見守っています。