フラワーパーク

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重賞競走

  • '96 高松宮杯 G1
  • '96 スプリンターズS G1
  • '96 シルクロードS G3

プロフィール

  • 父: ニホンピロウイナー
  • 母: ノーザンフラワー
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雌
  • 毛色: 鹿毛
  • 生年月日:1992年05月08日
  • 母馬所有者: 社台フアーム
  • 生産牧場: 高橋 啓
  • 産地: 北海道沙流郡平取町
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Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

フラワーパークの2009年の産駒のヴァンセンヌが2月8日に行われた第65回 東京新聞杯(GⅢ)に見事優勝しました。

情報提供者:JAIRS

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS
繋養展示場所
〒 北海道沙流郡平取町
 
展示時間
09時00分~09時00分

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 1996年05月19日 高松宮杯 G1 中京 1200
1 1996年12月15日 スプリンターズS G1 中山 1200
1 1996年04月28日 シルクロードS G3 京都 1200
2 1996年11月23日 CBC賞 G2 中京 1200
4 1997年12月14日 スプリンターズS G1 中山 1200
1 1995年12月03日 恵那特別 500万下 中京 1200
1 1995年12月24日 千種川特別 900万下 阪神 1400
1 1996年02月24日 うずしおS 1500万下 阪神 1400
2 1996年03月23日 陽春S オープン 阪神 1200
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
1995年 中央 4 3 0 0 1 29,766,000
1996年 中央 8 4 2 1 1 295,073,000
1997年 中央 6 0 0 0 6 39,100,000
合計 中央 18 7 2 1 8 363,939,000
年度 表彰情報
1996年 最優秀スプリンター
1996年 最優秀父内国産馬

Stories コラム

2014年10月 ~フラワーパークを訪ねて~

 
 1996年に施行距離が2000mから1200mへ短縮され、GIレースに昇格した新生高松宮杯。
 三冠馬ナリタブライアンが参戦したことで話題になった同レースを制したのは、デビューからわずか7ヶ月の4歳馬、フラワーパークでした。
 また、その年のスプリンターズステークスでは、逃げたエイシンワシントンをマークする形で2番手を追走し、直線で逃げ粘る同馬を追い詰め、長い写真判定の結果、ハナ差で優勝し春秋短距離GI連覇を達成しました。

 5歳シーズンをもって現役を引退すると、白老町の白老ファームで繁殖生活に入り9頭の産駒の母親となりました。

 2013年、キンシャサノキセキとの間に牝馬を出産したのを最後に21歳で繁殖生活を引退。同年9月、離乳と同時に平取町のスガタ牧場へ移動し、余生を過ごしています。


 「白老ファームと同じように今の時期は夜間放牧をしています。
 生活のリズム、サイクルは長年体内時計に組み込まれているものですから、なるべくそれを崩さないように、今までと同じような生活をしてもらっています。
 夜間放牧をすることで仲間との結束が強くなり、適度な運動量も確保できるのでリスクよりもメリットの方が多いです。」

 と話すのは同牧場の白瀬浪路さん。


 夜間放牧とは、昼~夕方に放牧へ出し、翌朝に集牧します。
 この日もお昼過ぎに放牧へ出たフラワーパークは、慣れた様子で道草をしながら小高い丘の上にある放牧地まで仲間と一緒に駆けて行きました。
 
 「人に対して悪さをするとかはないですが、大人しくもないですね。
 普段はマイペースでおっとりしていますが、時折悍性の強さ、芯の強さを垣間見せることがあります。
 頭のいい馬なので、無駄なことはしないというのがポリシーなのかも知れません。
 放牧地のメンバーが変わってもケンカになることはないし、ボス争いをしなくても自然とリーダーのような存在感は、やはりGI馬の貫禄なんでしょうね。」


 常にどっしりと構え、精神的な余裕を見せるフラワーパークは、他馬から頼られる場面も多いそうで

 「以前は上がり馬(現役引退直後の馬)と一緒に放していたんですが、フラワーパークの横に若馬がピタっとくっていて歩いている姿を良く見かけました。
 ベテランの母親ですし、安心感があるのかも知れませんね」

 と笑いました。
 

 今年から引退名馬に加わり、見学可能となったことで、この夏はたくさんのファンが再会を果たしたそうです。
 
 「人気のある馬という認識はありましたが、問い合わせの多さに驚きました。」

 と白瀬さんも少々面食らった様子。
 
 「皆さんとても熱心で、再会を心から喜んでくれているのがわかり、嬉しかったですね。
 私たちの知らない現役時代のエピソードを教えていただいたり、この歳になっても変わらず愛されてるんだなぁと再認識しました。
 毎日が撮影会のようでしたよ。」
 
と振り返りました。
 

 多くの後継種雌馬を残し、自身の快速遺伝子を次世代へ繋ぐ役目を果たしたフラワーパーク。

 故郷にほど近いこの平取の地でのんびり青草を食みながら、子孫の活躍を見守っています。

動画も公開しています「フラワーパークの近況」からご覧ください。