ユウセンショウ
重賞競走
- '96 目黒記念 G2
- '96 ダイヤモンドS G3
- '97 ダイヤモンドS G3
プロフィール
- 父: ラグビーボール
- 母: ユウミロク
- 品種: サラブレッド
- 性別: 雄
- 毛色: 鹿毛
- 生年月日:1992年05月13日 母馬所有者: タイヘイ牧場
- 生産牧場: タイヘイ牧場
- 産地: 北海道静内郡静内町
Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?
北海道新ひだか町のタイヘイ牧場で引退名馬として繋養を始めました。
食欲もあり、元気です。
Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件
- 繋養展示場所
- 〒 北海道日高郡新ひだか町
- 展示時間
- 09時00分~09時00分
Pedigree 血統表
Race Record 競走成績
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 1996年02月19日 | 目黒記念 G2 | 東京 | 芝 | 2500 |
1 | 1996年01月27日 | ダイヤモンドS G3 | 東京 | 芝 | 3200 |
1 | 1997年02月15日 | ダイヤモンドS G3 | 東京 | 芝 | 3200 |
2 | 1996年06月01日 | エプソムC G3 | 東京 | 芝 | 1800 |
1 | 1995年04月22日 | 新緑賞 500万下 | 東京 | 芝 | 2200 |
1 | 1996年01月15日 | 初春賞 900万下 | 東京 | 芝 | 2500 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
1994年 | 中央 | 3 | 0 | 1 | 0 | 2 | 3,290,000 |
1995年 | 中央 | 12 | 2 | 2 | 0 | 8 | 34,273,000 |
1996年 | 中央 | 9 | 3 | 1 | 0 | 5 | 140,196,000 |
1997年 | 中央 | 5 | 1 | 0 | 0 | 4 | 46,581,000 |
1998年 | 中央 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2,400,000 |
1999年 | 中央 | 9 | 0 | 0 | 0 | 9 | 4,300,000 |
1999年 | 地方 | 4 | 0 | 2 | 0 | 2 | 5,600,000 |
合計 | 中央 | 42 | 6 | 4 | 0 | 32 | 231,040,000 |
合計 | 地方 | 4 | 0 | 2 | 0 | 2 | 5,600,000 |
Stories コラム
2018年5月 ~ユウセンショウとの再会~
今回の再会は、ステイヤーとして活躍したユウセンショウです。
ユウセンショウは、1992年生まれの26歳。競走馬時代はダイヤモンドステークス連覇やGⅡの目黒記念を制し、GⅠではサクラローレル、ナリタブライアン、バブルガムフェロー、マーベラスサンデー、マヤノトップガンといった強豪と戦いました。
通算成績は46戦6勝。
芝の中長距離戦、とりわけ左回りを得意としながら、2億円を超す賞金を獲得しました。
引退後は種雄馬生活を経て、引退名馬となり、生まれ故郷のタイヘイ牧場(新ひだか町静内)で余生を送っています。
彼のいる放牧地へ案内してくれたのは、牧場のゼネラルマネージャーを務める八尾圭樹さん。
専用の広い放牧地で、悠々と草を食んでいました。近況をうかがうと、
「一昨年に下痢をしたことがあって、それを機にエサを変えました。
すると、食いが良くなって、体調改善につながりました。
高齢馬ですから、飼い葉はいつも食べやすい状態で与えています。
時間をかけて、全部平らげていますよ。寒い季節は日中放牧、暖かい季節は昼夜放牧をしています。」
飼い葉には工夫を凝らし、油も与えているそうで、充実の食生活が長寿につながっているようです。
ちなみに、好きな食べ物はリンゴ。
食べやすい柔らかさのリンゴを、美味しそうに食べるそうです。
放牧地でのユウセンショウは、おっとりしていて、自由な時間を楽しんでいました。
草を食んでみたり、立ち止まって耳を澄ませてみたり。
牧場は海から比較的近く、小高い場所にあるので、散歩をしたくなるような見晴らしの良い場所です。
リラックスした日々の中には、彼だからこそできる仕事をする場面もあります。
種付けシーズンでのアテ馬です。
牧場の強い馬づくりに貢献しています。
「もともとは気性の強い面がありましたが、今では穏やかですね。
去勢はしていなくて、雄馬のままです。
春は、牧場のアテ馬としてもよく頑張ってくれているので、助かっています。」
ユウセンショウをお目当てに、毎年遠方から10組ほど見学者が訪れているそうで、それぞれ嬉しい対面を果たしています。
「現役当時を応援していた方が多いですね。
ユウセンショウをキッカケに競馬が好きになった方や、母ユウミロクの子たちを追いかけている方もいます。
弟にあたるゴーカイとユウフヨウホウは中山大障害馬ですからね。
熱い思いを持ったファンの皆さんと会えて、馬も喜んでいることと思います。」
5月13日に誕生日を迎え、30歳の大台も少しずつ見えてきたユウセンショウ。
故郷でゆったりと長寿馬の道を歩むことでしょう。
「衰えている部分はありますが、実年齢よりは若いですね。
放牧地では、力強く走ることもありますよ。
これからも無事に引退明馬として生活を送って欲しいと思います。
ユウミロクの亡くなった年齢が34歳ですから、その年齢を超えるぐらい、長生きして欲しいです。」
八尾さんの願いを込めたメッセージを受け止めているかのように、ユウセンショウは耳をピンと立てて、優しい表情を作っていたのでした。