重賞競走
'98 日経賞 G2
着順 | 日付 | レース名 | 競馬場 | 芝ダ | 距離 |
1 | 1998年03月29日 | 日経賞 G2 | 中山 | 芝 | 2500 |
3 | 1996年03月17日 | 日経賞 G2 | 中山 | 芝 | 2500 |
1 | 1994年02月14日 | 早春賞 900万下 | 東京 | ダ | 1600 |
1 | 1994年08月21日 | 日本海S 900万下 | 新潟 | 芝 | 2200 |
1 | 1994年10月09日 | オクトーバーS 1500万下 | 東京 | 芝 | 2300 |
2 | 1996年04月28日 | メトロポリタンS オープン | 東京 | 芝 | 2300 |
年 | 主催者 | レース回数 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 賞金 |
1992年 | 中央 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5,900,000 |
1993年 | 中央 | 6 | 0 | 0 | 0 | 6 | 1,100,000 |
1994年 | 中央 | 12 | 4 | 2 | 1 | 5 | 68,098,000 |
1995年 | 中央 | 6 | 0 | 0 | 0 | 6 | 6,400,000 |
1996年 | 中央 | 8 | 0 | 1 | 1 | 6 | 34,098,000 |
1997年 | 中央 | 7 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 |
1997年 | 中央(障害) | 3 | 1 | 1 | 0 | 1 | 13,000,000 |
1998年 | 中央 | 5 | 1 | 0 | 0 | 4 | 64,910,000 |
1998年 | 中央(障害) | 3 | 1 | 0 | 0 | 2 | 11,000,000 |
合計 | 中央 | 45 | 6 | 3 | 2 | 34 | 180,506,000 |
合計 | 中央(障害) | 6 | 2 | 1 | 0 | 3 | 24,000,000 |
1998年、日経賞。後のGⅠ馬で種雄馬としても大きな功績を残したステイゴールド、菊花賞2着のダイワオーシュウ、前年の同レース覇者ローゼンカバリーらを抑え、最低人気ながら先頭ゴールを駆け抜けたのが、テンジンショウグンでした。
好メンバーが揃った伝統のGⅡ戦で、前走・障害レースを走っていた彼の、あっと驚くような快走劇はレース史に残るインパクトを与えました。
平地・障害で通算8勝をあげて引退したテンジンショウグンは引退後、乗用馬となり、警視庁騎馬隊の一頭として、「新志(しんし)」という名で活躍しました。
皇居前のパトロールや子供たちの交通誘導などを務め、13年間立派に役目を果たし、2012年に故郷・北海道へ帰り、ローリングエッグスクラブ・ステーブルで功労馬生活を送っています。
「今年26歳となりますが、健康に過ごしています。
最近は日に日に気温が上がり、馬自身の体調は更に良くなっていきそうです。
老いは年相応ですね。
少し白髪の部分が増えてきました。
歯も高齢馬らしい状態ではありますが、飼い葉はよく食べていますし、水もよく飲んでいます。」
と、紹介してくれたのは、日頃世話をしている牧場スタッフの小寺保香さん。
日中はともに21歳のタヤスアゲインとトウショウノアが一緒に過ごしています。
春が近づいてきて、茶けていた放牧地の色も少しずつ変わってきました。
高齢馬であることをふまえ、寒い時期は馬服を着せて放牧していますが、大地が一面青くなる頃には、裸馬の姿で外に出ることになるでしょう。
「放牧地ではマイペースですね。
3頭での放牧をしているので、寂しがる様子はなく、馬自身はとても安心しています。
ただ、高齢の域に達してきているので、体調面は細かくチェックしています。
もしコンディションが落ちるようなことがあれば、カロリーの高い飼料を与えたり、検査をしたりしています。」
と、小寺さん。
放牧地でのテンジンショウグンはとてもリラックスしていて、3頭仲良く行動をともにしていました。
小寺さん曰く、テンジンショウグンは暑さに強いタイプのようで、そのあたりは、東京での警視庁騎馬隊生活で、馬自身が慣れてきた部分なのかもしれません。
また、山奥から時折現れるシカを見ても、全く物おじしないようで、
「人通りや車の多い場所で仕事をしてきた馬だけあって、度胸があるというか、あまり物見をしない馬ですね。」
と、一面を明かします。
ドンと構えられる姿を想像するに、かつては重賞タイトルを獲得し、警視庁でも大いに力を発揮した彼の長所を垣間見ます。
同じ1990年生まれの馬は、例えばウイニングチケット、エルウェーウィン、スエヒロジョウオー、ナリタタイシン、ネーハイシーザー、ノースフライト、ビワハヤヒデ、ワコーチカコなど、健やかに功労馬生活を送っている馬が目立っています。
「長寿の世代なのかもしれません。」
小寺さんはテンジンショウグンに、一年でも長い健康を願っています。
「長生きして欲しいですね。
馬自身老いてはいますが、すっかりこちらの環境にもなじんで、状態は安定しています。
たくさんのファンの方にお越しいただき、元気な姿をぜひ見ていただきたいです。」