ダイナマイトダディ
重賞競走
- '92 中山記念 G2
- '92 京王杯スプリングC G2
- '91 京成杯 G3
プロフィール
- 父: サクラユタカオー
- 母: ダイナサルーン
- 品種: サラブレッド
- 性別: 雄(セン)
- 毛色: 栃栗毛
- 生年月日:1988年04月12日
母馬所有者: 社台フアーム
- 生産牧場: 社台フアーム
- 産地: 北海道白老郡白老町
Catch up with Your Old Heroes
今、あの馬はどうしてる?
高齢ですが、相変わらず元気いっぱいです。
情報提供者:所有者
Location & Conditions for Visitors
繋養者・見学条件
- 繋養展示場所
- 〒089-0625 北海道中川郡幕別町猿別207~2
-
- 十勝軽種馬農業協同組合 種馬所
- TEL
- 0155-54-4341
- 展示時間
- 09時00分~12時00分
- 連絡予約
- 前日まで
- 見学方法
- 希望により案内あり
- 厩舎内への立ち入り
- 不可
- 備考
- 場内では、スタッフの指示に従いマナーを守って見学お願いします
Race Record
競走成績
着順 |
日付 |
レース名 |
競馬場 |
芝ダ |
距離 |
1 |
1992年03月15日 |
中山記念 G2 |
中山 |
芝 |
1800 |
1 |
1992年04月25日 |
京王杯スプリングC G2 |
東京 |
芝 |
1400 |
1 |
1991年01月13日 |
京成杯 G3 |
中山 |
芝 |
1600 |
2 |
1992年02月09日 |
東京新聞杯 G3 |
東京 |
芝 |
1600 |
5 |
1990年12月09日 |
朝日杯3歳S G1 |
中山 |
芝 |
1600 |
5 |
1992年05月17日 |
安田記念 G1 |
東京 |
芝 |
1600 |
1 |
1992年01月18日 |
ニューイヤーS オープン |
中山 |
芝 |
1600 |
3 |
1991年12月21日 |
クリスマスS オープン |
中山 |
芝 |
1600 |
年 |
主催者 |
レース回数 |
1着 |
2着 |
3着 |
着外 |
賞金 |
1990年 |
中央 |
3 |
2 |
0 |
0 |
1 |
16,000,000 |
1991年 |
中央 |
3 |
1 |
0 |
1 |
1 |
43,484,800 |
1992年 |
中央 |
5 |
3 |
1 |
0 |
1 |
175,801,000 |
1995年 |
中央 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
合計 |
中央 |
12 |
6 |
1 |
1 |
4 |
235,285,800 |
Stories
コラム
2017年1月 ~ダイナマイトダディとの再会~
名種雄馬サクラユタカオーが送った初めての重賞ホース、ダイナマイトダディ。
豊かなスピードと才能に恵まれ、母父ノーザンテースト譲りのターフに映える派手なルックス。
競馬ブームまっさかりの1990年初頭、GⅠホースたちに負けない人気と実力を誇った個性派の走りは、今でもハッキリと思い出すことができます。
現役時に3度の長期休養を余儀なくされた父同様、本馬の競走生活もまた脚元との戦いでした。
3歳秋(旧 年齢表記)にデビュー2連勝を飾り、同年朝日杯3歳S(GⅠ)で0秒3差の5着。
4歳緒戦の京成杯(GⅢ)を完勝して改めてクラシックの有力候補に数えられましたが、レース後に右前膝の骨折発覚。
クラシックへの道が途絶えました。
その後もケガと休養を繰り返し、約4年2ヵ月間の競走生活で出走はわずか12回。
しかし、その少ないキャリアの中で京成杯、中山記念、京王杯SCと重賞3勝を挙げ、同世代のトップホースたちと比べても遜色ない能力を示しました。
現役引退後は社台スタリオンステーション荻伏にて種雄馬入りして、その後は繋養地を転々と変えながら2007年に種雄馬生活を引退。
現在は北海道・十勝軽種馬農協種馬所にて引退名馬として繋養され、静かな時間を刻んでいます。
「28歳と高齢ですが、病気ひとつせず、心身ともに落ち着いています。
先日、同世代の仲間リンドシェーバーが亡くなって寂しくなりましたが、ここはうさぎも猫もいるから場内は賑やか。
今はエアジー(エアジハード)と2頭でのんびり、穏やかな毎日を送っています。」
そう近況を伝えてくれるのは、ダイナマイトダディの長年のパートナーであり、十勝軽種馬農協種馬場唯一の管理人である中川郁夫さん。
以前は気性の荒い面もあったという本馬だが、中川さんと長い時間を過ごしていく中で、少しずつ変わっていったといいます。
「やって良いこと、悪いことがわかっていない馬は残念ながら多い。
私の場合はハッキリとわかるように伝え、悪いことをしたら本気で怒るし、良い時はりんご、ニンジンをあげて徹底的に甘やかす。
信頼関係さえできれば、どんな馬でも変わるものです。」
馬の気持ちを大事にする中川さんのスタイルは、一風変わった放牧方法にも表れています。
「うちでは4つある放牧地の中から自分が入りたいところを毎日、馬自身が選びます。」
馬を引く場合、馬の横につくのが一般的だが、中川さんの場合は長手綱で馬の後ろについて、馬が自由に歩けるようにしています。
まず現役種雄馬であるエアジハードが最初に選び、ダイナマイトダディは残る3つの放牧地の中から自分の入りたい場所を選ぶ、というように。
自由気ままな2頭の生活はいつもストレスフリー。
健康と長生きの秘訣です。
今では
「誰でも触れるし、誰でも引ける。」
という心優しいダイナマイトダディ。
そんな彼のもとには今でも頻繁にファンが訪れ、ファンレターのみならず年賀状やバースデーカードも送られてきます。
「来れば1日中カメラを抱えてダディの側を離れない人もいる。
滞在して連日、ダディの顔を見に来る人もいる。
人に愛されているから、ダディも人が好きなのでしょう。ファンが来ると嬉しそうにしていますよ。」
自然豊かな北海道・十勝の大地。今日もダディの周りには愛が満ちています。