2013年12月 ～新和牧場を訪ねて～

　
　新ひだか町にある新和牧場には、サクラローレル・サクラチトセオー・サクラエイコウオー・サクラスピードオーの4頭が引退名馬として余生を送っています。


　新和牧場の谷岡毅代表にお話を伺いました。

　
　「４頭の中で一番人気があるのは、ローレルです。現役当時から弱いところがあり怪我が多かったのですが、怪我を乗り越え以前と同等のパフォーマンスを披露する強い再生能力こそがローレルの強さの秘密だったと思います。

　故障と戦いながらも好成績を残したローレルの精神的な強さが、現役を退いた今でも多くのファンを惹きつけているのではないでしょうか。
　
　現在も元気一杯です。
　
　今年の6月30日（日）に函館競馬場で1日展示があり函館まで行って来ましたが、牧場に戻ってきた翌日から、放牧地で普段どおり暮らしています。
　
　今年の有馬記念の日には中山競馬場に行く予定です。（正式に決定しました）」
　
　
　馬房から現れたサクラローレルは、現役当時さながらの立派な馬体を披露してくれました。

　
　「チトセオーは、23歳と高齢なこともあり一時体調を崩していましたが、今はだいぶ回復しました。食欲は旺盛です。」

　
　体調は万全ではないとのことでしたが、馬房に戻るとバリバリと飼葉を頬張る姿が印象的でした。

　
　「エイコウオー、スピードオーも食欲も旺盛ですし元気ですよ。
　
　特にエイコウオーは、新馬戦で逸走した過去を持つ馬らしく、一番の元気者です。」

　
　看板を設置していないので、道に迷ってしまうファンの方もいるようですが、全国各地から沢山のファンの方が会いに訪れてくれます。
　
　4頭それぞれに固定ファンがいるそうで、中には毎年訪れる方や放牧の様子を半日以上眺めている熱心なファンもいるとのこと。
　
　その馬の誕生日に誕生日カードが送られてきたり、年始にはお守りが送られてきたりと、プレゼントも多いそうです。


　多くのファンの方に愛されていることを感じることができました。