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コンサートボーイ

プロフィール

父: カコイーシーズ
母: コンサートダイナ
品種: サラブレッド
性別: 雄(セン)
毛色: 鹿毛
生年月日:1992年04月29日
母馬所有者: 船越 三弘
生産牧場: 船越 三弘
産地: 北海道沙流郡門別町

重賞競走

'97 帝王賞(中央交流) G1

近況 2022年11月

2022年11月8日に死亡しました。

JAIRS情報提供者:

繋養展示場所
〒 北海道沙流郡日高町
 
展示時間
09時00分~09時00分
着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 1997年06月24日 帝王賞(中央交流) G1 大井 2000
3 1998年12月23日 東京大賞典(中央交流) G1 大井 2000
3 1997年05月28日 かしわ記念(中央交流) G3 船橋 1600
1 1996年02月21日 報知GP・C 船橋 1800
1 1996年03月05日 金盃 大井 2000
1 1996年04月11日 マイルGP 大井 1600
1 1997年04月09日 マイルGP 大井 1600
1 1997年12月09日 かちどき賞 大井 1800
1 1998年11月12日 東京記念 大井 2400
2 1994年11月10日 北海道3才優駿 帯広 1800
2 1995年02月09日 京浜盃 大井 1700
2 1995年04月12日 黒潮盃 大井 1800
2 1995年05月04日 羽田盃 大井 2000
2 1995年06月08日 東京ダービー 大井 2400
2 1995年11月09日 東京王冠賞 大井 2600
2 1996年11月18日 東京記念 大井 2400
2 1996年12月29日 東京大賞典(中央交流) 大井 2800
2 1997年10月29日 グランドCh2000 大井 2000
3 1995年09月27日 東京盃 大井 1200
3 1996年08月26日 アフター5スター賞 大井 1800
3 1996年10月30日 グランドCh2000 大井 2000
3 1997年02月05日 川崎記念(中央交流) 川崎 2000
3 1997年02月27日 金盃 大井 2000
3 1998年10月28日 グランドCh2000 大井 2000
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
1994年 地方 8 4 1 0 3 11,000,000
1995年 地方 7 0 5 1 1 77,450,000
1996年 地方 10 3 2 2 3 165,500,000
1997年 地方 8 3 1 3 1 182,100,000
1998年 地方 3 1 0 2 0 70,400,000
1999年 地方 2 0 0 0 2 0
2000年 地方 1 0 0 0 1 0
合計 地方 39 11 9 8 11 506,450,000

2018年6月 ~コンサートボーイとの再会~

帝王賞の勝ち馬・コンサートボーイは故郷、船越牧場で余生を送っています。


コンサートボーイは、1992年生まれの26歳。現役時代は地方競馬で走り、帝王賞を含めて重賞6勝。
5億円を超す賞金を獲得しました。

引退後は種雄馬となり、産駒の中からザオリンポスマンが佐賀の重賞を勝ちました。


2011年から引退名馬となり、長寿の道を歩んでいます。


案内してくれたのは、船越牧場・代表の船越三弘さんです。


「だんだんと背中が垂れてきて、歯にも衰えを感じますが、体調は安定しています。
種雄馬を引退した後も去勢せず、雄馬のままです。
春は、アテ馬をすることもあります。
競走馬時代は、調教するのも大変なぐらい気性の激しい馬でしたが、今ではすっかり大人しくなりましたね。」


と、近況を伝えてくれました。


歯の衰えに合わせて、飼い葉は咀嚼しやすいメニューに工夫しているそうです。


食欲はあり、与えられた量をしっかり平らげます。


夏は広い放牧地で過ごし、それ以外の時期は馬房付きの専用放牧地で過ごしています。急に天気が悪くなっても安心です。


「この牧場は海に近いので、アブが少ないし、馬にとっては過ごしやすい場所です。
ただ、風は強いですね。
寒さが厳しい時期は、馬服を二枚着せています。」


放牧地で対面すると、その顔つきは穏やかで、時折強い風に、ロングヘアーがなびきました。


船越さんが専用の手入れ道具を持ち出すと、手入れを察知して身を構え、気持ちよさそうに受け入れました。


牧場時代のコンサートボーイは、父カコイーシーズ譲りの大きな馬だったといいます。


船越さん曰く、当時はなかなか買い手がつかず、売れ残った馬でした。
母コンサートダイナの「コンサート」に、雄馬らしく「ボーイ」を付けて、「コンサートボーイ」と名付け、当初は船越さんの自己所有馬としてデビューしました。


南関東クラシックでは全て2着という苦杯をなめ、脇役に甘んじていましたが、5歳夏の帝王賞では、JRAの強豪キョウトシチーやシンコウウインディ、バトルライン、地方の雄・アブクマポーロらを破り、見事栄冠を獲得しました。


「この馬の血統のアリダーやカコイーシーズもそうだったように、堅実というか、2着の多い馬でしたね。
帝王賞のときは、その日の朝に帝王賞を勝った夢を見ましてね。
今度こそという思いで応援に行きました。
強いメンバーが揃っていましたし、お客さんの数も多かったです。
そうした中で本当に勝ってくれて、みんなで喜びましたね。」


引退名馬となってからも当時を知るファンが、コンサートボーイに会いに来ます。


「毎年30人ぐらいでしょうか、競馬場で応援していた人もそうですし、中には、テレビゲームでこの馬を知ったという若い人もいました。
ニンジンやリンゴをいただくこともあり、ありがたく思っています。」


そうしたファンとの対面も、コンサートボーイにとっての活力になっていることでしょう。


故郷の快適な環境と、ファンの温かな声援を受けて、今後も長い引退名馬として生活を叶えられそうです。